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いつもの様に二人で遊んでいた
天狐家は田舎の町に家があり、田圃が多く近所は百米先を歩かないと辿り着かない
五分程歩けば店があるがそれも昭和感溢れる古臭い建造物ばかり
そんなド田舎で今日は森の中へ行き、何かをするわけでもなくただ歩いては雪さんが気になったら止まる
そんな繰り返しで…俺も何かをしたい訳じゃないし、雪さんのやりたい事を俺はやりたい
だから、ただ雪さんの後を歩くだけだった
それも慣れた事…つまりいつも通り
そんな変わりない雪さんとの日常
「…」
「…?」
また雪さんが足を止めたかと思えば、俺の顔をじっと見つめている…
いや実際は反面を付けているからどうかは分からないがこっちを見ている
何だろうと思いながらも、この時ふと思った事があった
雪さんの素顔はいつも狐の反面で見えない
…どんな顔をしているんだろう
呪霊が見える人間は、目を合わせない様にあえて目を隠すらしい
だから雪さんもそうなんだろう
が、急に前触れもなくふとそんな事が頭に浮かんだ
雪さんの素顔ってどんな感じかな…綺麗な顔してんのかな?
別にどんな顔でも雪さんは雪さんだし俺は変わりなく接するだろう
だって雪さんのこと……
…………俺は一体何言ってんだ?
ここまで人に興味を持ったのは初めてで、雪さんと一緒にいて色んな事を知れればそれで良かった
それだけで良かったのに、また何かを知りたいと言っている…
顔を見たら何か変わるのか?
「悟くん」
「…何ですか?」
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きら(プロフ) - プスメラウィッチさん» はじめまして。コメントありがとうございます。はい、五条悟オチでいかせてもらう予定です。ただ、初作品なので展開が壊滅的かもですがボチボチ頑張っていきたいです笑 (2021年5月19日 6時) (レス) id: fbed03d99e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月18日 21時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きら | 作成日時:2021年4月25日 5時