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「日縁さん、ちょっと外の空気吸ってきていいかしら!」
その言葉に日縁さんは二つ返事で了承し、この場の全員から視線を浴びるが月栄さんは笑顔で「さあ行きましょ!」と歩き出した
後ろから日縁さんと親父の声が聞こえるが、今はこの部屋から離れられる事に俺は安堵していた
「悟くん、大丈夫?顔色が悪かったけど」
「大丈夫です、ありがとうございます」
普段から使わない敬語を使いながら大丈夫だと言う事を伝える
すると雪さんが俺の目の前に来たかと思うといきなり手を繋ぐもんだからあの時は驚いた
「痛くない?」
「大丈夫です」
繋がれた手から感じる熱さが顔にまで伝染して赤くなっていく
今思えばこの時から雪さんは大胆な行動をしがちでよく振り回されていた
「せっちゃん、悟くん、折角お庭に来たんだし好きな事していいのよ!」
好きな事
今まで勉強や稽古等を強いられ、まあその度に逃げてたけど…俺からすればその言葉を言われるのが新鮮だった
きっとこれが当たり前なんだろう
雪さんと沢山接して分かった事だった
この時の俺は動けずに固まっていたが、繋いだままの手が急にグイッと引っ張られる
「わ!!」
それに驚きの声を上げ、雪さんを見れば
「ダンスしよう、ダンス」
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きら(プロフ) - プスメラウィッチさん» はじめまして。コメントありがとうございます。はい、五条悟オチでいかせてもらう予定です。ただ、初作品なので展開が壊滅的かもですがボチボチ頑張っていきたいです笑 (2021年5月19日 6時) (レス) id: fbed03d99e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月18日 21時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きら | 作成日時:2021年4月25日 5時