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「いや!…悟が雪様を…」


「今お前が何をしようとしたかを聞いている」


「…罰を与えようと」







男は威厳のある低い声で睨む様に親父の腕を掴んでいた






普段からふんぞり返っている親父が萎縮しているのをこの時初めて見た俺は、目玉が飛び出る位には見開いていたに違いない







「こんな大勢の前でか?」


「…」


「先にぶつかったのは雪だ」








きっと親父は息子のやらかした事をここで叱れば羞恥が揉み消されるとでも思ってやった事なんだろうが、それが逆手となった







そしてこの時に守ってくれたのが、雪さんの父である日縁さん







「せっちゃん、立って…悟くん大丈夫?」







「怪我はない?」と俺の頬に手を置きながら心配そうに言ったのが、雪さんの母である月栄さん







親にも向けられた事のないその目を他人である俺に向けている事に、言葉が出てこず戸惑ってしまう








「ほらせっちゃん、悟くんに謝って」


「ごめんなさい」


「…ぁ、大丈夫、です」








最高位に立つ人間だからというのもあったが、我に返った頃には先程の威勢も消えて怯えた犬の様に怖気付いていた…声も小さかったし







これじゃ親父と一緒じゃねえか…と似ている部分がある事に不服だなと思う








それに幼かったとはいえ、恥ずかしくて情けない姿を晒してた








だけど、この家族はそんな事思っていないのか安心した様子で息を吐くと月栄さんは俺と雪さんの手を握った



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きら(プロフ) - プスメラウィッチさん» はじめまして。コメントありがとうございます。はい、五条悟オチでいかせてもらう予定です。ただ、初作品なので展開が壊滅的かもですがボチボチ頑張っていきたいです笑 (2021年5月19日 6時) (レス) id: fbed03d99e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月18日 21時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きら | 作成日時:2021年4月25日 5時

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