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「いだい」







コケる様な大きな音と声がして、全員の視線が襖の向こうへと注がれる







「せっちゃん!ゆっくりしていないと…!」







月栄さんの焦る様な声と足音







襖が開かれ見えたのは、狐の反面を付けていない雪さん







頭に包帯を巻き、頬にはガーゼ…そして目を閉じたままだった








俺のせいでそうなってしまったと思うと胸が締め付けられていく







「痛い所はあるか」


「父さん?ないよ…?悟くんは?」







手を宙に伸ばしながら俺を探している雪さんを月栄さんが案内する様に、手を繋ぎながら歩いてきた







「怪我はない?」


「俺はないです…でも雪さんが」







そこまで言いかけて雪さんは手探りで俺の肩に手を置き「良かった」と言った







必死に目を開けようとするが中々開けられず、細められた隙間から見える赤の瞳







雪さんの素顔が見たいとは思ったが、こんな事になるまで見たいと思わなかった






全て自分が悪いと責めていけばいく程、情けなくて目頭が熱くなっていく







「俺が、強くなったらまた雪さんに会えますか?」


「…それは」







我慢していたものがプツリと切れた様に、気づいたら頬に涙が伝っていて…それが次々に溢れ出していく






「俺が強くなって雪さんを守れるくらい…強くなって…」







言葉が上手く出てこず袖で涙を止めようとすれば…





いつの間にか雪さんに抱きしめられていた




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きら(プロフ) - プスメラウィッチさん» はじめまして。コメントありがとうございます。はい、五条悟オチでいかせてもらう予定です。ただ、初作品なので展開が壊滅的かもですがボチボチ頑張っていきたいです笑 (2021年5月19日 6時) (レス) id: fbed03d99e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月18日 21時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きら | 作成日時:2021年4月25日 5時

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