【番外篇】私の番 ページ31
「君も迎えにいく人をたくさん送り出してきた
今度はAの番かもしれませんね」
先生からの言葉が何回も頭で再生される。
空の上にあるこの世界に来る人を迎えにいく。
先に逝った私達の務めだ。
今まで会ってきた人たちも信頼する仲間を迎えにいった。
みんなたくましい姿で、また会えるのを楽しみにしているように。
私もその務めを果たす時が来るならば、それは誰になるのだろう。
……頭に思い浮かんだ愛しい人をすぐに消した。
晋助さんは私より丈夫な体なはずで病に死せるはずない。
幕府から追われる身であっても剣の腕の立つ彼なら殺されるはずない。
そう思いたかった。
今ごろ彼は、率いていた鬼兵隊の人たちと忙しくても楽しい日々を送っていてほしいといつも願っている。
私のことも心のどこかにあるといいな。
…そんな平和な日々を送っている彼を祈っているけれど、
先生の「君の番」という言葉は……そういう意味なのだろう。
『……いこう』
かつて先生が迎えに来てくれたときのように
私もあの人を包み込むような笑顔で彼を迎えたい。
決意を固めて歩みを進めた。
159人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ポテト(プロフ) - とても素晴らしい作品でした。作っていただきありがとうございます。 (2022年8月2日 1時) (レス) @page35 id: becea61854 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - みーこさん» 中学生はとても感情が複雑でそれに受験が重なると苦しいことが多いかもしれませんがあまり気負わずご自身が出せる力を出して自分に合った場所を探せるといいなと思います。疲れたらいつでもひまわりの彼女に会いにきてくださいね! (2020年11月2日 0時) (レス) id: 186341d011 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - みーこさん» たくさんの作品にたくさん感動していた側の自分が新しく作品を作りあの頃の私のように感動してくださる方がいらっしゃるのはとても感慨深いです。 (2020年11月2日 0時) (レス) id: 186341d011 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - みーこさん» 愛情こもったコメントありがとうございます。嬉しすぎて泣いてしまいました。私もみーこさんのように読み漁っていた時期があり一通り読んだ後にもっとあんな設定でこんな文章の作品が読みたいと考えるようになったのがこの小説の執筆を始めたきっかけです。 (2020年11月2日 0時) (レス) id: 186341d011 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - やっぱり素晴らしいですね。花言葉のエモさを理解したし、色んなことを教わった作品。ボロ泣きした夢小説は少ないんですけど、そのひとつでした。今どうかはわかりませんが、この作品は永遠に不滅だと思ってます。銀魂が終わってもまた、訪れさせていただきます。 (2020年10月28日 21時) (レス) id: 322bb6492e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鈴 | 作成日時:2018年8月14日 23時