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会議室に入ると既にグルッペン、ゾム、ロボロ、シャオロン、が席に着いていた
グルッペン以外皆俯いて
こちらを見ようとしていない
トントン達が席に着き、私も席に着こうとした時
ut「何座ろうとしてんの？」
リリィをあれだけ溺愛していた鬱は
血塗れのリリィを私が抱えていたと聞いて
私がやったのだと、そう思っているのだろう
だからこそあれだけ殺気が出ているのだろう
彼からは私に対する殺気が先程から凄まじい。
医務室にいる時から突き刺さるような殺気を
感じ取っていたが、ここまで露骨だと
もう隠す気もないんだろうなと思う
『…じゃあ私はどうすればいいの？』
em「被告人はそこに立つのが
普通なのではないでしょうか？」
突然会話に入ってきたエーミールは
椅子ではなく、扉付近の床を指さして言った
丁寧な口調だが、棘のある言い方だ
紳士的で優しかった彼までも私に対して、仲間、なんて
思っていない
リリィの罠に彼も嵌ってしまったのだ
あの時の地下室でのことを思い出した
リリィに言われたことを思い出した
胸が少しだけキュッとなった
ため息をつき
エーミールが指さした方へ向かおうとすると
グルッペンがそれを止めた
gr「その必要は無い、いつも通り席に着け
エミさんも落ち着け、今から話し合いをするんだ
焦っては何も始まらない。」
低いバリトンボイスが耳の奥に残る。
あの時、私を犯人に…悪者にしたあの日
あの時の彼が私に言った言葉。
今でも鮮明に、はっきりと思い出せる
それがさらに胸を締め付けた
グルッぺンの言う通りに自分の席へ体を向ける
グルッぺンとは向かい合わせの、私の席に座る
エーミールの方を見ると目を伏せて
心做しか体が縮こまっているように見える
そして
em「すみません…取り乱してましたね。」
と小さく言った
席に着くと突然身体が重く感じた
体に重りを付けられたような気分だ
お腹の底がズンと重くなって、キリキリと痛んだ
あぁ、本当に始まってしまうのか
覚悟をしていたはずなのに、大丈夫なはずなのに
机の下ではそれを否定するように脚が震える
怖い
また私が悪者になるんだと
私の言う事を信じて貰えないんだと
この国は滅んでしまうのかと
全部怖い、怖くて仕方ない。
私の発言でそれが全て決まるんだから。
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ちょび(プロフ) - 2話とも、とても楽しかったです。続編のパスワードのヒントはないんですか？ (2021年12月28日 18時) (
レス) id: cfa5042094 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 続き待ってます!すごく面白いです (2021年12月9日 21時) (レス) @page45 id: aa5565494f (このIDを非表示/違反報告)
八坂リア(プロフ) - 個人的にはBadエンド、しかし欲を言えば両エンドみたいです…。いつも更新お疲れさまです。作者様のペースでいいので頑張って下さい。応援しています！ (2021年12月8日 0時) (レス) id: fb73d8d861 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 私的にはHappyENDがみたいです！ (2021年12月8日 0時) (レス) @page45 id: 406b79fb24 (このIDを非表示/違反報告)
MoonLight(プロフ) - どちらのエンドでも楽しみに待ってます！投稿が遅くなってもいいので自分のペースで頑張ってください気長に待ってます！ (2021年12月7日 8時) (レス) @page44 id: 9ba7043ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾈﾛ | 作成日時：2021年9月15日 7時
