005 ページ7
一人、桜の並木道を歩いていたの。あぁ、また春が来たのね、なんて思いながら。
儚く散っていく桜を見つめていたから、少し注意が足りなかった、と言うのは言い訳かしらね……。
「わ、私は大丈夫です……!先輩こそ、ご無事ですか……?」
恐らく新入生の女の子に、ぶつかりそうになるだなんて。
頭を思いっきり下げる彼女に対して、私は優しく言葉を投げかけた。
「ふふ、私は平気よ。気を付けてね」
「はい、申し訳ありませんでした……!」
少し顔を蒸気させた様子を見て、ふと違和感を感じる。
そういえば、此の子、私を『先輩』と呼んだわよね……?
私も有名になったのかしら。あら嬉しい。
じゃあね、と微笑みながら其の場を後にした。
はい、失礼します……!という声を背後に聞きながら。
此の時の彼女は、ただ単にぶつかりそうになった新入生の女の子、であった。
そうね、礼儀正しい、というのが第一印象だったわ。
まさか、あんなに関わる事になるだなんて思いもしなかったけれど。
彼女と別れ、正門への道から逸れる。
今日は高校の入学式だけれども、上級生は生徒会のみの参加。
よって私は何時も通り部活。
開始はいつもより遅め。
「あっ、レオ姉っ、おはよー!」
「おはよう」
小太郎の挨拶に返しながら、部室へと入る。
洛山高校バスケ部は、専用の体育館が与えられている。だから入学式とは関係なく練習が出来るのよ。
着替えながら、ふぅ、と息を吐いた。
「いよいよね……」
「うん、新主将、でしょ?」
強いんだろうなー、うわ、メッチャ楽しみと目を輝かせる彼を横目で見る。
そして、新主将が来るのはもう少し後__
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
231人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました!赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください!! (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:nome | 作成日時:2015年3月31日 20時