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一人、桜の並木道を歩いていたの。あぁ、また春が来たのね、なんて思いながら。

儚く散っていく桜を見つめていたから、少し注意が足りなかった、と言うのは言い訳かしらね……。




「わ、私は大丈夫です……!先輩こそ、ご無事ですか……?」




恐らく新入生の女の子に、ぶつかりそうになるだなんて。

頭を思いっきり下げる彼女に対して、私は優しく言葉を投げかけた。



「ふふ、私は平気よ。気を付けてね」



「はい、申し訳ありませんでした……!」



少し顔を蒸気させた様子を見て、ふと違和感を感じる。
そういえば、此の子、私を『先輩』と呼んだわよね……?


私も有名になったのかしら。あら嬉しい。


じゃあね、と微笑みながら其の場を後にした。

はい、失礼します……!という声を背後に聞きながら。







此の時の彼女は、ただ単にぶつかりそうになった新入生の女の子、であった。
そうね、礼儀正しい、というのが第一印象だったわ。

まさか、あんなに関わる事になるだなんて思いもしなかったけれど。







彼女と別れ、正門への道から逸れる。

今日は高校の入学式だけれども、上級生は生徒会のみの参加。
よって私は何時も通り部活。

開始はいつもより遅め。



「あっ、レオ姉っ、おはよー!」
「おはよう」



小太郎の挨拶に返しながら、部室へと入る。

洛山高校バスケ部は、専用の体育館が与えられている。だから入学式とは関係なく練習が出来るのよ。

着替えながら、ふぅ、と息を吐いた。



「いよいよね……」
「うん、新主将、でしょ?」



強いんだろうなー、うわ、メッチャ楽しみと目を輝かせる彼を横目で見る。







そして、新主将が来るのはもう少し後__

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nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました!赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください!! (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nome | 作成日時:2015年3月31日 20時

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