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「なんだそんな変な顔して。いつも人の家だというのに我がもの顔でズカズカ上がり込んで寛いでるお前らしくない。さっさと入ってきたらどうだ。寒いだろうそこは。……なに？wikiで私のことを調べた？あー、確かに衝撃だよなぁ。アレには私も驚いた。私あんな醜女じゃないよな。顔は綺麗な方だと思うのだが。……え？そっちじゃない？下半身、ああ、そういうことか。下半身は多分私が普段人間の姿で人前に出てるからだろうな。まずまず妖って人間には見えないし。知名度のある妖なら見えたのかもしれんが私はすごい知名度あったわけでもないからなぁ。」
「ああそうだちょっと聞いてくれ。なにバディ同士仲を深めることも悪くはないだろう。この前鬼と会ったんだがな、え？名前？忘れたなぁそんなもの。ああでもこの前任務で一緒になった奴だぞ。なんだったか、帽子被ったのと女子高生の二人組。そうそうその二人だ。で、その鬼とこの前偶然会ってな、知り合い見かけたら話しかけたくなるだろう？それで話しかけたんだがめちゃくちゃ愛想悪かったんだよな。この前の任務でもなんか私にだけ愛想悪いなって思ってたんだが二人で会ってみたらめちゃくちゃ無愛想で。イヤまさか無視されるとは思わなかった。でな、鬼って嘘つかれるのが嫌いなんだよな。で私って嘘吐きじゃないか。自覚？まああるが。でその鬼にもちょっと嘘ついたんだよ。そしたらブチ切れられてな！ヤー怖いのなんのって。「鬼もどきとはいえ鬼の付く能力を持っているのだからもっとちゃんとしろ」みたいなこと言われて。アイツマジで面白いからこれからもちょっかい出そうかな。」
「ん〜〜〜？………ウン、ウン………へぇ好きな人……それ今じゃないとダメか？私今髪触ってるんだが…………そうか………ンーまあ、アー、既成事実でも作れば良いんじゃないか？イヤ知らんけど………はぁ うん へぇー………嫌われてるのか そうか……じゃあ思い切って心中とか…………あっ枝毛 鋏あるか？ ありがとう ウン？ああそうだなウン 首輪とか使えば良いんじゃないか？足枷とか………私の時はそうだったぞ ……………ウン え？ああ今なんて？……へぇ…ウン 良いんじゃないか？それで あっ白髪 老けたな私も……」
「そういやアイツ最近見ないな……なあお前何か知らないか？そうだ、あのそこの角に住んでる……え？打ち首？なんでだ ……姫君を誘拐しようと？なんちゅーことを……人間って怖いな……」
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作者名：カコ | 作成日時：2023年1月15日 15時
