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基本的に上品で美しい所作をしており、振る舞いの一つ一つなど、大ぶりなものでも、なぜか色気がありつつも、どこか気品を感じる動きである。しかし笑い方などは「ギャハハ」と品のかけらも無いもので、そこの判定はどうなっているのか不思議に思うところであろう。
そもそも彼女の所作は大昔から生きていて自然と身についたものであり、それで笑い方などももう既に癖になったもので、まあつまり全て素の彼女というわけである。いやまあ生まれつきの性質は笑い方の方で、所作はどこからか身につけたものであろう。それが素になるほど定着したらしい。
刑部姫の恋愛観について。恋バナなど、女の子らしく色恋事情も大好きらしいが、それとは別で妖と人間の恋については思うところがあるらしい。
直球に言って仕舞えば人外と人間の恋、もとい交配には否定的で、もう既にできてしまっているものにはとやかく言わないが良い顔はしない。まだできていないのだとしたらさりげなく妨害したりするだろう。未然に防ぎたがるが、あまり成功したためしは無いらしい。彼女自身が恋愛好きで思わず手を止めてしまう事もあるが、おそらく単純にヘタクソなだけであろう。
恋愛好きと言っても彼女自身が恋愛をする事は別らしく、むしろ色恋は御免とのこと。ただ単に長く行き過ぎて枯れている事もあるが、それよりも、過去男絡みで修羅場に巻き込まれたり中心に放り込まれ、大変な目に遭った事の方が大きい。本人は「もう数千年は恋はいい」と語っている。
そのため他人の下世話な話にはやたら嬉しそうに反応するが、自分のことについて聞かれると「私はもう枯れてるからなぁ」と述べている。
基本周りから嫌われているため、あまり、いや全く褒められ慣れていない。女扱いならば慣れているが、女の子扱いをされると照れて挙動が少々大袈裟になったり、前述したように褒められるとちょっとびっくりした後にふんふんと得意気に鼻を鳴らしながらふんぞり返ったり、一万年生きているわりに子供っぽいところも多々ある。コレが、彼女と仲の良い者から「ちょろい」とよく言われる所以であろう。
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作者名：カコ | 作成日時：2023年1月15日 15時
