no mind ｡25｡ ページ25
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誰もいなくなった放課後の教室。
日が短くなった秋の空はまだ18時だというのに赤黒く染まってて
なんだか気味が悪い。
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いつもなら二宮と松本くんがこの時間も残って話をしたり勉強したりしてるけど
今日は早めに帰ったみたい。
カラスがアホーアホーと鳴きながら空を飛び回る。
赤い空をバックに飛ぶ黒いカラスは見てて薄気味悪く
唖夢が見たら泣いちゃうだろうな。
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智「まだ居たのか」
「先生こそ」
智「そりゃ教師やってっからな。仕事終わんねえんだもん」
あたしの前の席に腰掛け、こちらを向いて机に肘をつく。
手のひらに顎を乗せてあたしを見つめる先生はやっぱりやっぱりかっこいい。
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「あたしの顔、何かついてる？」
智「んー…、バイ菌ついてる」
「ば…バイ菌?！」
バイ菌ってあの・・黒紫色のキモいやつ？
やだな、もう・・・。
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「せんせぇ取ってよ…」
智「取ってやりてえのは山々なんだけどさ」
あたしの大好きな先生の指が伸びてきて、唇に触れる。
そのままなぞるように数センチ横移動してはまた元の位置に戻る。
「何してるの？」
口を動かすと、思わず先生の指を食べてしまいそうになり
椅子から飛び上がって先生から離れた。
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智「Aちゃんに付いてるバイ菌拭いてるの」
「唇についてたの?！・・やだ、汚いなあ」
ゴシゴシ拭っても唇がヒリヒリするだけ。
先生が言うバイ菌って一体…。
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窓の外から吹き込んでくる風はすっごく冷たくて
一瞬にして腕に鳥肌が立った。
「今日のお昼寝気持ちよかったね」
智「あっこ安心して寝れるでしょ」
「コンクリートが少し冷たかったけど」
智「贅沢言うな(笑)」
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窓を閉めると寒く感じなくなった。
先生といると暖かい。
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智「でも、今日はあっこで寝るんじゃなかったな…」
「なんで？」
智「狼が居てさ。Aちゃんのこと食べようとしてたから」
「…ふふ。先生の夢の話？」
智「夢だったら良かったんだけどな」
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昼寝から起きたとき、覚えのない感触が唇にあったのを覚えてる。
それが先生からの目覚めのキスだったらな…なんて。
後ろの男の仕業だと知らずに
午後の授業中ずっと乙女チックな妄想ばかり膨らませてた。
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えりも(プロフ) - しゃぼん玉。さん» 毎日チェックしてくれてすごく嬉しいです♪もっと夢中になれるお話にしたいと思います。ドキドキさせますよ(^^)４もよろしくお願いします♪ (2013年9月23日 0時) (
レス) id: 8aefd8df71 (このIDを非表示/違反報告)
えりも(プロフ) - 美和さん» そうですね。ハッピーエンドに結び付けるよう工夫していきたいと思います(^^) (2013年9月23日 0時) (レス) id: 8aefd8df71 (このIDを非表示/違反報告)
しゃぼん玉。 - パート３お疲れ様です。毎日更新されるのか覗いて。この作品にぞっこんしたみたいです (( ぱーと４でも私をどきどきさせちゃってくださいな、（（ (2013年9月23日 0時) (レス) id: 79e444eafa (このIDを非表示/違反報告)
美和(プロフ) - えりもさん» 主人公ちゃんが先生と和くんの闇を癒していってほしいですね。 (2013年9月22日 8時) (レス) id: 143f26fc8d (このIDを非表示/違反報告)
えりも(プロフ) - 美和さん» よかったです♪ピュアな主人公ちゃんと過去に闇を持つ先生&カズとの関わり方を考えるのがまた難しいです（計画性ゼロなので笑） (2013年9月22日 6時) (レス) id: 8aefd8df71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりも
| 作成日時：2013年9月10日 21時
