ブラックコーヒー【桃】 (ページ4)

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学校が始まって1週間。

凜々ちゃんとは、あれから仲良くなって

毎日一緒にお弁当を食べている。

まだ学校生活には慣れてないけど

それなりに、想像してたより楽しかった。

弁当を食べ終わって次の授業の準備をしていると

誰かがわたしの机をコンコンと叩いた。

「あのさ、」

「...ん？」

「次って英語やんな？」

「そう、だけど」

「ごめん！宿題見せてほしい！」

「.....あ、うん、いいよ」

その人は、前の席の重岡くん。

入学式の日、小瀧先生に質問をしてた人だ。

名前は自己紹介のときに覚えたけど

ちゃんと話したのは今日が初めてだった。

「ほんっまにありがと！助かる！」

ニコッとわたしに笑顔を向けた。

小瀧先生に負けないくらい爽やかだ。

「よし！授業しよかー」

小瀧先生の授業は今日で3回目。

先生の英語の発音はすごく綺麗。

さすが英語の先生だなと思った。

「はい！ありがとな！」

「あ、うん」

授業中、重岡くんからノートが返ってきた。

ノートを開き直すと、右下に絵が書かれていた。

なんだか、よく分からない小鳥の絵。

思わず、フッと笑ってしまった。

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