練習 ページ7
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メモをしたり付箋を貼ったり，一生懸命に資料を読むこと1時間，とても完璧とは言えないけど。
あとは家に帰って復習しよう
そろそろ二宮先生も起こそうかなと思った瞬間
「終わった？」再びソファの陰から声がした
「お、終わったような…あの，一通りは理解したつもりです」
自信がなくて最後の方は声が小さくなる
「じゃあこっちきてやってみ？」
二宮先生がその辺にあった段ボールからゴソゴソと骨の模型とシミュレーション用の器械を出し始めた。
急な展開に一気に緊張が高まる。
「あの…，ただ，いくつかよくわからないとこがあって」
「ん。じゃあそれはその都度教える」
私の手の中のコピーをちらりと見た先生が「ふふっ」と笑ったから、なんか変な事した？！と焦ってしまう。
「……すげぇ頑張ったじゃん」
「え？」
「いや、その書き込み。えらいね、お前は」
だって先生が完璧にしとけって言ったし，完璧じゃなかったら明日めちゃめちゃ怒られそうだし
なんて言えないので黙ってたら
「好きだよ，お前のそういうとこ」って不意に言われて
「ふぇ？！」心臓が飛び出るかと思った
「バーカ」
頭をパシンとはたかれ 「真面目でいいねって言ってんの。何よ『ふえぇ？』って」
大笑いされたから 少しだけ緊張が解けて私もちょっと笑った。
失礼します，と目の前のソファに腰を下ろし
模型の骨を前にして「皮膚切開は...」と手術のシミュレーションを始める。
時折「ん」と短い相槌を打ったり，ここのコツはこうね」と解説してくれる先生の低い声が耳に響く。
練習用の器械を持つ手に「違う，この角度」不意に手が重なってビクッとしてしまったけど
先生は何事もなかったように手を離した。
「ま、そんくらいわかってりゃ何とかなるでしょ。」と先生のOKが出て
ふーっと大きな息を吐いた。
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にゃのこ(プロフ) - keiさん» keiさん、コメントありがとうございます^_^ 好きって言っていただいて嬉しいです！他作品も古いお話が多くてお恥ずかしいのですが楽しんでいただけたら幸せです！ (2020年7月25日 19時) (
レス) id: 64fd571976 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - にゃのこさん、はじめまして。この二宮先生がとても好きです。情景が浮かぶ文章が好きです。他のお話も今から読んできます！これからも楽しみにしています。 (2020年7月24日 17時) (レス) id: b8ead91f6d (このIDを非表示/違反報告)
にゃのこ(プロフ) - 芙咲子さん» 芙咲ちゃーーん。お久しぶりなのに遊びにきてくれてありがとうー(≧∀≦) 私も今が一番しんどいー先生に優しくされたい〜笑 (2020年7月24日 17時) (レス) id: 1ae30313a8 (このIDを非表示/違反報告)
芙咲子(プロフ) - にゃのこちゃーん！切ない。二宮先生に素っ気なくされるのしんどいです。でも、ドキドキしながら楽しみに更新待ってます。 (2020年7月23日 23時) (レス) id: 588e77ad1d (このIDを非表示/違反報告)
にゃのこ(プロフ) - ゆたかさん» ありがとうございますー(T T) 昔コメントいただいた時もすごく励みになったなーと懐かしく思い出しました！引き続きよろしくお願いしますー！ (2020年7月21日 15時) (レス) id: 4ce0b84102 (このIDを非表示/違反報告)
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