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あの夏が飽和する。 莉犬くん ページ13

莉犬くんside

俺には、幼稚園時代からずっと仲が良くて、一番信頼していて、大好きな女の子がいる。

その女の子とは高校まで一緒だった。

女の子は、隣のやつからいじめを受けていたけど俺は気づけなかった。

俺はすとぷりとして活動を始めていた。

でも、お母さんが鬱だったり、自分の性別がわからなくなったり、お兄ちゃんがダメダメだったりと
最悪な家庭環境だった。

だから、もう、生きていたくないと思っていた。


ある日、梅雨時で雨が降る中、女の子が俺の家にきた。

《一緒に遊ぼう!!》

という雰囲気ではなかった。

どうした?と思って彼女を見ていると、話し始めた。

第一声は、

「昨日人を殺したんだ。」

だった。


「え?」

俺は思わずえっと声に出してしまった。

でも、1mmも責める気持ちは生まれなかった。

その後も話し始めた。

彼女によると。

殺したのは隣の席のアイツで、私をいじめてきたやつ。いやになって肩を突き飛ばしたら
打ちどころが悪く亡くなってしまった。だから、『遠い場所で死んでくる』と。

そんな君に俺は言った。

「それじゃ、俺も連れて行ってよ。」

財布を持って、ナイフをを持って。携帯ゲームもカバンに入れて。

‘‘いらないもの,,は全て壊していかないと。

今日はママたちがいなくてよかった!

だから、あの家族写真も、すとぷりの日記も。

今になってはもういらないな。


そう思って家を飛び出して逃げ出した。

「人殺し」と「ダメ人間」の旅が始まった。


やったことは取り替えしはつかないさ。だから他とは関わらずに、2人でいよう。
 
そして、俺は彼女にこう伝えた。

「君は、何も、悪くないよ。」


そういえば、彼女と仲良くなったのはなぜだろう。

あ、そうだ。「誰にも愛されていない」という似た境遇だったからだ。

辛い時も君はいてくれたね。

そんな過去を振り返っても仕方ない。何もかも取っ払って「「自由」」になろうよ。


そう信じて走り続けた。でも食料も体力も底をつき、ふらふらと歩くしかない。

でも後ろからは人が追ってきている。どうしよう。

そう思っていると、彼女がまた話始めた。

「莉犬。莉犬が今までそばにいてくれたから。私たちはここまでこれた。だからもういい。
 死ぬのは私1人でいいよ。」


そういって彼女は首を切った。

信じられず、白昼夢を見ている気がした。

気づけば俺は捕まった。

ーーーー
続きは次の章で!

K A K U

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みなも-minamo-(プロフ) - 魔灯さん» ありがとうございます!! (2021年8月24日 19時) (レス) id: e3be1ef698 (このIDを非表示/違反報告)
魔灯 - 面白かったです!更新楽しみにしてます!! (2021年8月24日 19時) (レス) id: 43f1bbcd44 (このIDを非表示/違反報告)
みなも-minamo-(プロフ) - 葡萄さん» 葡萄様 レス遅くなってごめんなさいm(_ _)mありがとうございます!!2人とも生活が忙しく更新ゆっくりですが、見守っていただけると嬉しいです(●´ω`●) (2021年7月31日 22時) (レス) id: 94c5a29286 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄 - え…、めっちゃ良かったです…!あの夏が飽和する×莉犬くん好きすぎる。次の更新楽しみにしてます! (2021年7月22日 18時) (レス) id: 99adb678db (このIDを非表示/違反報告)
みなも-minamo-(プロフ) - 名前を変更しました〜! (2021年5月1日 17時) (レス) id: 73332a195f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みなも-minamo- x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年3月7日 16時

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