占いツクールの闇 (ページ4)

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反応ページ4

次の日も、また次の日も、乃香は由利の標的のまま。

勇気を出して投稿した実話も、hit数は合計30。
評価だって、自分で押した1つだけだ。

「どうして？なんで人気になれないの...？」
そう思う毎日だった。

そんな中、乃香にとっては救いの、5連休が来た。
土日と祝日、開校記念日が重なったおかげだ。

この5日間だけは、由利から逃げられる。

休日1日目。
乃香は頑張って小説、実話を更新した。
もちろん反応なんてない。

と思っていたが、ページを更新した途端、通知が来た。

「どうせお気に入り作品の通知でしょ...」
そう思いながら確認したら、来ていたのはなんと乃香がずっと待ち続けてきたものだった。

「え....実話にコメント⁉」
正直信じられなかった。

乃香は震える指を動かし、コメントを見た。

そのコメントは、乃香の興奮を一瞬で冷ますものだった。

ないむ(プロフ)ーあの...嫌な思いにさせたら申し訳ないのですが、貴方よりももっとつらい思いをされている方はたくさんいます。そう考えれば、少しは辛さが和らぐのではないでしょうか。少なくとも、それに共感される方は少ないと思いますよ(1分前)(↩レス)ID：hdia(このIDを非表示/違反報告)

「は....？」
乃香はもう、返信する気にもなれなかった。

(どういうこと？これじゃ人気になれないの？共感してくれないの？)
そんな疑問ばかりが押し寄せてきた。

もう結局、趣味ではなくなったのかもしれない。
今では、人気になりたくて仕方がない。
一番になりたくて仕方がない。

............それがどんな方法でも。

「人気になりたい。共感してもらいたい。」
そう呟いた乃香は、人気の実話作品を見に行った。