*片想い04 ページ5
*
昼休み、はやくも委員会があるらしく私は沖田くんを探していた。
「いた、!」
購買の所で、他クラスの友達2、3人と話している沖田くんを見つけ、近寄った。
「沖田くん!」
沖田「おうAどうした。」
私の声に気づいた沖田くんは、不思議そうな顔で私を見つめる。その後ろでは、彼の友達らしき人達がこちらを見て話し合っていた。
「(ボソッ 誰?この可愛い子」
「(ボソッZ組の紅林さんじゃん!結構有名だぞ」
「(ボソッ いーな!ずりぃ総悟!」
私はあまり気にとめず、沖田くんに昼休みの委員会のことを伝えた。
「今日これから委員会らしいよ!資料室の隣だって」
「さっそくかよめんどくせェ」
「あはは」と笑って返すと、後ろの男子達が沖田くんの肩に手を回しながら入ってきた。
「っなぁなぁ!Z組の紅林さんだよね!俺らずっと話してみたかったんだよね〜!」
笑顔でそう行ってくる男子に、言われてないせいもあって戸惑ってしまう。
「そ、そうなんだ。ありがとう」
どう反応すればいいか分からなくて、うっすら笑っていると、沖田くんが言った。
沖田「おい、Aが困ってんだろィ」
沖田くんの優しさに、少し嬉し恥ずかしくて下を向くと勢いを止めずに男子が続ける。
「二人ってぶっちゃけ付き合ってんの?」
「え」
意外すぎる質問に私は固まったまま、沖田くんをチラリと見た。
少しでも、反応してくれたらな。なんて考える私は、浮かれすぎていた。
沖田「んなわけねえだろィ、なぁA?」
「っ、うん。」
沖田くんは、少しも戸惑うこと無くあっさりと答えた。 当たり前のことなのに、彼が少しも迷わなかったことに胸が痛んだ。
「っじゃあそういうことだから、私先行ってるね!」
「え、あ、おい!A!」
気づけば私は、後ろを振り返らず走り出していた。
自惚れていた自分がすごく恥ずかしかった。
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2次元の住民 - 沖田くーんって発狂しそうになった( ´艸`)これからも更新頑張ってください! (2020年4月7日 17時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
レッドクランチ - 更新頑張って下さい! (2019年11月2日 18時) (レス) id: 62b41d8f92 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - レッドクランチさん» ありがとうございますー!お楽しみに(*´ω`*) (2019年10月31日 18時) (レス) id: cc848907e0 (このIDを非表示/違反報告)
レッドクランチ - 鈴神さん» 番外編ももちろん見ます!! (2019年10月30日 22時) (レス) id: 62b41d8f92 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - レッドクランチさん» ありがとうございます!番外編も見ていただけると嬉しいです、! (2019年10月30日 19時) (レス) id: cc848907e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴神 | 作成日時:2019年8月20日 18時