思わせぶりな彼への純情。【沖田総悟】【銀魂】

＊番外編 「花束」 ページ35

＊







「おめでとう！」

「おめでとうございます！」








「ありがとう！！」





沢山の人に祝福され、私と総悟くんは結婚式を挙げた。中には元3Zのメンバーや高校時代の先生達もいた。









そして、ついさっきまで親友の神楽も来てくれていた。忙しいのにわざわざ顔を出してくれたことが嬉しかった。










「皆本当にありがとう！」







来てくれた皆と記念撮影をした後、私は総悟くんと少し離れた教会へと足を運んだ。








手を握った時に当たる指輪の感覚が幸せで、これからはこれが当たり前になっていくんだと実感した。










そして中に入り祭壇の前までくると、彼は私の手を握る。 そして私が握り返すと、笑いあった。









とても幸せな瞬間。この幸せがずっと続いてくんだ。これからもずっと。











「ねえ、総悟くん。私、今幸せだよ。」








独り言のように呟くと、彼は言った。










「ばーか、俺の方が幸せでさァ。」










恋焦がれて、ずっとずっと想い続けた彼が今、隣で笑っている。










そんな幸せに胸がいっぱいになる。





















「A。お前が好きだ。愛してる。」















少しの間を置いたあと、私は言った。













「私も。」















＿＿ずっとずっと、愛してる。













私達は、顔を見合わせて笑った。













あの頃と、変わらない笑顔で。


















＿＿思わせぶりな彼への純情.

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