*片想い21 ページ23
*
「どういうこと、?」
私は立ち止まり、神楽に向き直る。
すると神楽は、苦い表情で続けた。
「アイツのことアル、私が気づかないとでも思ったアルカ?ずっと見てたアル、A達の事。本当は、アイツのこと好きなんダロ?」
私は目を見開いた。まさか神楽の口からそんなこと言われると思ってなくて、でも気づいてくれていたことが嬉しかった。
「好きっ、だけど。でも私だけ勝手に好きなだけなのに、迷惑だよ......それにっ」
__2人は付き合ってるんでしょ?
私が口篭ると神楽が言った。
神楽「どうにかしろなんて言える立場じゃないし、言うつもりもないアル。どうするかもA達次第アル。でも一つだけ言っときたいアル。」
すると、神楽は優しく笑った。
「アイツは、ずっとAの事見てたアルヨ。」
__え?
何を言われているのか分からなかった。
「でもっ!」
「聞きたいことがアルなら、アイツに聞いた方が早いアル。」
私の言葉を遮った神楽は「じゃナ!」と言ってそさくさ歩いていった。
「あり、がとう。神楽。」
まだ状況がよく分からないまま、私も歩き始める。
しばらく歩いた所にある公園に何となく入る。
フェンスにもたれ掛かり空を見上げた。
__アイツはAのことずっと見てたアル。
「っ.......」
さっきの言葉が頭の中でループする。
神楽がそんな冗談を言うはずない。
多分あれは本当のことなんだろう。 でもそれならどうして?なんで神楽はそれを黙って見ていたんだろう。
疑問が次々出てくると同時に、沖田くんが私を見ていた。という事実が、私の心を彼で染めた。
そして何となく、携帯のアルバムを開いた。
*
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2次元の住民 - 沖田くーんって発狂しそうになった( ´艸`)これからも更新頑張ってください! (2020年4月7日 17時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
レッドクランチ - 更新頑張って下さい! (2019年11月2日 18時) (レス) id: 62b41d8f92 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - レッドクランチさん» ありがとうございますー!お楽しみに(*´ω`*) (2019年10月31日 18時) (レス) id: cc848907e0 (このIDを非表示/違反報告)
レッドクランチ - 鈴神さん» 番外編ももちろん見ます!! (2019年10月30日 22時) (レス) id: 62b41d8f92 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - レッドクランチさん» ありがとうございます!番外編も見ていただけると嬉しいです、! (2019年10月30日 19時) (レス) id: cc848907e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴神 | 作成日時:2019年8月20日 18時