*片想い13 ページ15
*
「え......」
後ろで沖田くんの声が聞こえ、慌てて振り返る。
そこにはぎこちない表情の彼。
「沖田くん、」
私は否定するのも忘れて、沖田くんをただ見つめる。
彼も、まっすぐ私を見る。
2人の間になんとも言えない沈黙が続く。
すると、近藤くんがその雰囲気を打ち消すように言った。
「やっ、やだなぁ冗談だよ〜。やぁAちゃんったら参った参った〜、がっはは!」
そしてそのまま廊下の突き当たりまで行くと......
ダッ
全力で逃げた。.....って、
「ちょ、まってええ近藤くんんんんんん!!!!」
私をこの空間に置き去りにしないでえええ!!!!
私の願いも虚しくゴリラは消え去り、廊下に残されたのは私と沖田くん。
「おい」
後ろで聞こえる沖田くんの声に、ビクッと肩を揺らす。
「な、なに?」
私は振り向かずに答える。今顔を見たらやばい。
絶対に顔を見られないようにと、意地でも前を見る。
沖田「なんでこっち向かねえんでィ」
痛いとこ突いてくるなぁ。
顔を見なくても、私の顔は既に熱を持ち始めていた。
「べ、べつにいいじゃんどっち向いてたって。」
だいぶ無理がある。と、自分でもつくづく思っていると、肩に手を置かれた。
「なっ」
ビクッと肩を揺らすと同時に、肩を引かれ気づけば私は沖田くんの方を向いていた。
「っ〜〜!」
私の頭は熱で壊れる寸前。
私の目の前には、以前好きな人のことを聞いてきた時の、真剣な表情の沖田くんがいた。
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2次元の住民 - 沖田くーんって発狂しそうになった( ´艸`)これからも更新頑張ってください! (2020年4月7日 17時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
レッドクランチ - 更新頑張って下さい! (2019年11月2日 18時) (レス) id: 62b41d8f92 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - レッドクランチさん» ありがとうございますー!お楽しみに(*´ω`*) (2019年10月31日 18時) (レス) id: cc848907e0 (このIDを非表示/違反報告)
レッドクランチ - 鈴神さん» 番外編ももちろん見ます!! (2019年10月30日 22時) (レス) id: 62b41d8f92 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - レッドクランチさん» ありがとうございます!番外編も見ていただけると嬉しいです、! (2019年10月30日 19時) (レス) id: cc848907e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴神 | 作成日時:2019年8月20日 18時