みたらし団子とひょっとこ 弐【鬼滅の刃】

第49話 ページ9

玉壺(なぜだ！！なぜ研ぐのをやめない！！
片目を潰した時ですら声も出さず、
研ぎ続けるとは…)


鉄穴森「う……ぐ……」


玉壺(そうだアイツを殺すといえば…)


玉壺の横から凄まじい殺気が漂った


玉壺「！！」


玉壺の首を半分近く刀で切られかけた
咄嗟に移動し、刀の持ち主をみた


玉壺「女だと！？」


そう刀で斬りかかったのは
なんとAであった


小鉄「A…さんっ」



その刀を持つ姿勢はただの
一般人のそれとは全く違った

Aの目はまるで獣が獲物を狩る
ような鋭い目付きをしていた



貴方「……ふぅ」



Aは深呼吸をし、
無言で玉壺に切りかかる


玉壺「こ、こいつ！？
ただの小娘の動きじゃないぞ！！」


あまりの速さに玉壺が苦戦した
入口の所まで追い詰められた


玉壺「このっ…！！」


入口の外から無一郎が
玉壺の背後を攻撃してきた


玉壺(あいつ！水獄鉢をぬけている！！)


ヒュッと攻撃を避けた玉壺


玉壺(一体どうやって……わからぬ
間もなく死ぬと思って向こうには
意識をやってなかった

いやしかしだ、逆に言えばそれだけ
私が集中していたということだ！！
よし！！)


余裕ぶっているとAが背後から
玉壺の顔を半分切り落とした


玉壺「ぎゃああああ！！私の！！
私の芸術的な顔が！！」


無一郎も攻撃を仕掛けた


玉壺「蛸壺地獄！！」


鉄穴森「時透殿！Aさん！」


無一郎「！！」

貴方「！！」


巨大なタコの足が小屋を破壊し
全員外に突き飛ばされた


しかし鋼鐵塚は体制を戻し、
また刀を研ぎ始めた


玉壺(馬鹿か？まともでは無い……汗
まあいい、刀鍛冶より先に柱だ)


無一郎と鉄穴森、そしてAは
タコの足に捕まった


玉壺「先程は少々手を抜きすぎた
今度は確実に潰して吸収するとしよう」


スパーン！！

タコの足が切れた


玉壺「！？」


無一郎「俺のために刀を作ってくれて…
ありがとう鉄穴森さん」


鉄穴森「…ポロポロ！！
いやいや、私はあなたの最初の刀鍛冶の
書き付け通りに作っただけで……」


無一郎「そうだったね
鉄井戸さんが最初に俺の刀を作ってくれた
心臓の病気で死んでしまった…」


玉壺(ふん！何本刀を取り替えようと変わらない)


無一郎(ああ、しっくりくる。)



無一郎「えっと、お姉さんも下がってて
ここは俺がやるから」


貴方「いえ、私にも殺らせてください
足でまといにはなりませんから……」


無一郎「そう、なら頑張って着いてきてね」

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