【呪術廻戦】隣のヒモ男が乱入してきました

7話 帰り道 ページ9

暫く駅までたわいもない話をしながら歩く
坂田さんって結構お喋りだな






坂田「それにしてもAさんて真面目だよね」



貴方「そうですか？」






あれ、いつの間にか下の名前で呼んでね？






坂田「Aさんって今彼氏いるの？w」



貴方「いませんよ、いたら合コンに来ないでしょ？」



坂田「そっかーじゃあさ、今夜俺ん家来ない？」



貴方「え？」



坂田「折角だし家で飲み直そうよ？
俺の家すぐ近くだからさ笑」






何この人急に






貴方「そのお誘いは嬉しいですけど、
明日午後から会議なのでもう帰らないと」



坂田「えー飲もうよ？」







強引に手首を掴み、駅とは逆方向に歩き出す







貴方「ちょ！離してください！
私は帰りたいんですってば！」



坂田「ノリ悪いなAさん？
ここは来てパーッと飲む場面だよ？
空気読みなよ？」







腕を振り切ろうとしても中々解けない
やばい、このままじゃ無理やり家に連れてかれる






坂田「おいいい加減こいよ！」



貴方「や！離して！」



「おい」






聞き覚えのある声が聞こえ、
声の主は坂田の顔を鷲掴みする





貴方「と、甚爾さん！？」



坂田「てめっ何じゃがむぐっ！」



甚爾「喋るな、死にたくなかったらとっとと帰れ」



坂田「っ！？汗」







ドスの効いた声にビビって坂田は逃げた






貴方「あ、ありがとうございます甚爾さん」



甚爾「アイツなんだ？」



貴方「えっと合コンの時一緒だった人ですっ」



甚爾「ふーん
家まで送ってやる」



貴方「いやそこまでしなくても！」



甚爾「助けた礼に今日お前ん家で寝かせろ」



貴方「え(((」



甚爾「今日寝るとこねーんだよ」



貴方「なっ！助けてくれたのは嬉しいですけど
あなたを泊める理由にはならないでしょ！」



甚爾「そうかじゃあ1人で帰れよ
お前がどこの誰に襲われても今度は助けねぇからな」



貴方「そ、それはっ…汗」






この人はあああ！！





貴方「わ、分かりました。泊めますから」



甚爾「分かればいいんだよ」







またこの得体の知れないヒモを泊めるとは
もしかして私いいかもにされてないか？




そんなことを考えながら無事に家に着く
酒や煙草の匂いを風呂で洗い落とす
風呂から上がると甚爾は既に寝ていた






貴方(今日は嫌な思いもしたけど、
甚爾さんがいてくれて良かった。
明日も早いし寝よ)






電気を消し、ゆっくり目を閉じる

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