【炎炎ノ消防隊】目覚めた九柱 参

第百拾六話 中身はなんだろな ページ26

死の圧……





森羅とアーサーはその圧をその身で感じる必要がある






私もだけど






貴方「環ちゃん私紺炉中隊長の所に行くから席外すね」



環「はい、わかりました！」



貴方「後でどんな様子か聞かせてね笑」







そろそろ紺炉さんの包帯変えなきゃ
えーと今部屋にいるはずだから




コンコン






貴方「失礼します。紺炉さん包帯を替えに来ました」



紺炉「Aか」



火華「ん？A」



貴方「あ、すいません。お邪魔でしたか？」



火代子「あら、あなたは確か前に運ばれた患者ね」



貴方「あ、初めましてAです
あの時はお世話になりました」



火代子「貴方第七の人だったのね」



火華「ん？2人は知り合いか？」



紺炉「ネザーでの件や灰島の件でちょくちょく
入院していたからな」



火華「そうか、そういえばAも
アドラバーストを持っていたよな？」



火代子「え！？この子も？」



貴方「はい……まあ」



紺炉「Aも少し炎を見てもらえるか？」



火代子「彼女の？」



紺炉「ああ、Aもいいよな？」



貴方「私は構いませんが……？」





私のアドラバーストを見てどうするんだろ？





言われるがまま火代子に炎を見てもらった






火代子「……ん……」



火代子(何かしらこの子の炎は森羅日下部とも違う
炎の中心に何か別の気配を感じるような…)



貴方(この人の蛇が私の中に入ってくる
何だかくすぐったいような、変な感じだな汗)







火代子はAの中に入っていく



深海の奥に入るように深く……







『なんだ？侵入者か？』



火代子「！？」







ばっと手を離す火代子






火華「火代子さんどうした？」



火代子「い、いえ……なんでも」



貴方「大丈夫ですか？」






火華と火代子は帰っていった






貴方「ねえ」



『お前から話しかけてくるなんて珍しいな』



貴方「さっき火代子さんに何かした？」



『安心しろよ〜ちょっと脅かしただけさ
何もしてないよ』



貴方「ならいいけど」







ー






火代子side





Aさんの炎に触れた時に感じた
もうひとつの意識……





あれは彼女であって彼女じゃない





あまりにも禍々しくて手を離してしまったわ






Aさんは気付いているのか知らないけど、
アレは危険だわ……ｺﾞｸｯ





『あははっw侵入者か？
勝手に入ってきちゃダメだよ〜
間違えて壊しちゃうから(ﾆﾔ』





あれは“死”そのものだわ

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