僕のお兄ちゃん

13話 ページ13

何やら興奮している様子の真冬をどうにか落ち着かせ、場所を移動する。

落ち着いた真冬に連れられてやってきたのは、賑わっていた駅前から少し離れた所の静かな雰囲気のカフェ。

賑わっていた駅前から少し離れただけでこんなに静かな場所があるのにも驚きだし、なにより、こんな静かな場所に隠れるように建っているカフェにも驚いた。

(こういう所って"隠れ家カフェ"って言うんだっけ…)

こういった落ち着いた雰囲気が好きな俺は、歳を重ねてる癖してわくわくしちゃったり…なんて、そんなことを思っていると真冬が声をかけてきた。

「ここだよ！ここのカフェはね、サンドイッチとかパンケーキが美味しいんだよ！」

なんて、少し興奮したように言ってくる真冬。

昔から少し好き嫌いの激しかった真冬がそこまで言うなんて、よっぽど美味しいのだろう。

『真冬がそこまで言うなんて、よっぽど美味しいんだね。ちょっと楽しみだな』

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