続き ページ10
そんな彼…悟との出会いはそんな感じだった。
家に連れ帰った後親に叱られると急いで家を出ていこうとする悟と、熱が下がるまでは家から出てほしくない俺で一悶着あったが、その話はまた別の機会にしよう。
その日以降、悟を家に呼ぶことも多くなり、必然と会話をする頻度も増えてきた。
家に来てくれる頻度が高くなったからとはいえ、特に何を話すでもなく、いつも通りたわいもない話をしていた。
特に中身のない、面白みもない話をしていたのだと思う。
それまでは沈黙を貫いていた悟がふと
「ねぇ…Aはさ、前世って、信じる…？」
何かを覚悟したような表情でそんなことを聞いてきたのだ。
前世については覚えているし、もしかしたら悟も覚えているかもしれない…そんな望みをかけて肯定した。
『信じるよ。』
『俺にもし前世の記憶があるって言ったらさ…悟は、信じてくれる？』
その話のおかげでお互いに前世の記憶があることが分かり、今も尚こうして仲良くさせてもらっているわけなんだけど…。
”仲良くさせてもらっている”っていうのは、純粋に友としてでなく、身体の関係も含まれている。
少し話は戻るが、最初に言ったとおり、悟は暴 力や苦しみで快楽を拾うような行為を長年続けていたために、普通の行為では快楽を拾いづらくなっていた。
その影響か、悟とそういった行為をする時には首を絞めることを要求されるのだが、悟を傷つけたくない俺としては、正直聞きたくないお願いだった。
ーーーー
『悟…こういうの、もうやめない？』
「…こういうのって？」
『首を、絞めたりすることだよ…俺は、悟を傷つけたくて抱いてるわけじゃないんだよ。
悟のことが好きだから、それで…』
「…っ、ごめん、でも…Aに首を絞められると安心するんだ…」
『安心って…』
「僕さ、前世では最強だったじゃない？
だから、自分が死 ぬなんて考えたこともなかったんだ。
それこそ、自分は死ねない、不死身なんじゃないかと思っちゃうくらいに…。
だから…Aに…僕のことを簡単に押さえつけられて、いつでも殺 せちゃうような君に、殺 されそうになってるって思うと、僕も、ちゃんと死 ねるんだ、君と同じ人間なんだな…って安心するんだ。
でも、Aに嫌な思いさせてることもちゃんと分かってるんだよ…っ、ごめっ、こんなこと言ってもわけわからないよね…もう言わないから、捨てないで…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
匿名希望(プロフ) - 15さん» コメントありがとうございます！私も弱ってる五条悟大好物なので、これからもたくさん弱らせていきます(＾ω＾) (2022年2月23日 17時) (
レス) id: 8cebe82b4d (このIDを非表示/違反報告)
15 - ああ、好き…しょた悟可愛い尊い。保護するの大好きで弱ってるごじょさとが大好物なので尊さで四足歩行になりそうです（？）お仕事頑張って下さい (2022年1月30日 14時) (レス) @page2 id: 62618493d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：楓さん x他1人 | 作成日時：2021年9月7日 14時
