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16日目 ページ16

7歳になったある日、俺は父に連れられ完全会員制の極一部の人間しか入れない料亭に来ていた。

なんでも、俺の許嫁に会いに行くのだとか…。
正直、許嫁なんてどうでもいい…けど、そんな俺の意見が通る訳もなく、こうして料亭にいる。

女将さんに案内され、通されたのはこの料亭内で1番広く、豪華な装飾が施されているという個室だった。

襖を開けると、とても綺麗な着物を着た、俺の許嫁であろう女の子と2人の男女がいた。

「七瀬様、この度は縁談の話を持ちかけてくださり、ありがとうございます。」
「こちらが、娘の楓でございます。楓、七瀬様とお坊ちゃまにご挨拶を。」

「はい、お父様。」
「娘の、春風楓にございます。これからよろしくお願い致します。」

第一印象は”真面目そうな子”そんな、感じだったのに…数分後、そんな印象は一瞬で崩れることになる。

互いの両親が後は若いお2人で〜。なんて消えってったと同時に、楓は豹変した。

…もちろん、いい方に。

「はぁ、疲れた〜…」
「ね、A…だっけ?あんな毒親共を見て、ぶっちゃけどう思った?」
「私はどいつもこいつもくそだと思ったけど。」

大人がいる時は大人しく、綺麗な女の人のように振舞っていたのに、
居なくなった途端にこの態度…なんだか悟に似ている気がして笑ってしまった。

『ふふ、俺もあの人たちはクソだと思うよ?』

「だよね〜…ね、本当に私と結婚する気ある?」

どう答えようか迷っている俺に、付けすように
こう言ってくる彼女。

「素直に答えて欲しいの」

『うーん…無い、かな』
『どうせ、俺と君の術式の相性がいいから組まれただけだろうし正直、許嫁なんてどうでもいいんだよね』

意見を言うと、ニィと不気味なくらいの笑顔を浮かべた彼女は…

「私、貴方とは仲良くなれそう。」

そう、言った。

ーーーーー

この2人はニ○コイの2人みたいにしたい願望。

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作者名:楓さん x他1人 | 作成日時:2021年3月2日 16時

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