頭 ページ8
「ご馳走さまでした!」
リビングに私の声が響く。
一人ご飯とは虚しいものだ。
私あの後食材を買って、簡単なカレーを作った。
我ながら、だいぶ美味しく出来たと思う。
「夜ご飯はどうするか……」
きっと中也は今日も早く帰って来ないだろう。
簡単に出来るものが望ましいが……
グラタン?唐揚げ?それとも……
駄目だ、食べたばっかりで考えられない。
ボリュームは小さくて良いし……
どうしようかな…
私が悩みながらメニューを考えていると、突然強烈な睡魔に襲われた。
うわ、食べた後に寝ちゃったら太る…!
そう思ったが、私の意志など関係なく、どんどん瞼が重くなっていく。
食器も洗えてないし……ここで寝るだなんて、なんてだらしない!
私はそう思い、必死に抵抗する。
……しかし、人間睡魔には勝てないらしく。
「まあ、6時に起きて考えれば良い…か……」
私は眠りについた__
____
「……寝すぎてしまった。」
時刻は6時過ぎ。だいぶ寝てしまった。
夜寝れるかな…?
そう思っていると、お腹がすいている事に気がつく。
「ご飯作るのめんどくさいなぁ……」
メニューも決まってないし、ご飯抜いちゃおうかな。
……けど、人間はお腹がすくと云う不憫な生き物。
とりあえず、お腹に何かいれたかった。
「簡単に作れる野菜炒めで良いや…」
面倒くさいので、私は簡単な野菜炒めを作って食べる事にした。
野菜を切って、炒めて味つけて……はい、完成!
お皿に盛り付け、机に置く。
箸を準備して、と。
「頂きます!……………うわ、しょっぱい。」
適当に作った野菜炒めは塩を多く入れすぎたらしく、しょっぱかった。
正直言って、美味しくない。
……それでも食べ物を粗末にしてはいけない。
しょうがない……
私は再び食べ始めた。
・
「ご、ご馳走さま……私偉い…」
私は残さず食べて、食器を片付けた。
口の中はお茶を飲んだけどまだしょっぱい。
このまま憂鬱な気分のままでは厭なので、気晴らしにヨコハマの夜景でも見てこようか。
……うん、そうしよう!
「上着を着てっと……よし、行くか!」
私はドアに鍵を掛けて、ヨコハマの街へと急いだ。
____この時の私は忘れていた。夜のヨコハマは治安が悪い事を。
『おい、彼奴だ。』
___この後なぜ家を出てしまったのか、と深く後悔する事になる。
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チョーク(プロフ) - 雫さん» ああ!そうでしたか!こちらこそすみません>< 夢「雫様も私と同姓同名なのかと……!」わざわざありがとうございます!このネタは授業中に思い付きました← (2018年2月19日 17時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - チョークさん» あぁ、わかりにくい書き方してごめんなさい!太宰さんに向かって夢主ちゃんが「同姓同名ですか?」って言っていたのでw (2018年2月19日 16時) (レス) id: 198a7174c6 (このIDを非表示/違反報告)
チョーク(プロフ) - 雫さん» ま、マジですか?!奇跡が起こった……だと?!((コメントありがとうございます!夢主ちゃん最高ですか?!嬉しいです……!作者の妄想の子達ばかりですけどね(笑) (2018年2月19日 15時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 同姓同名w夢主ちゃんサイコーwww (2018年2月18日 18時) (レス) id: 198a7174c6 (このIDを非表示/違反報告)
チョーク(プロフ) - お餅さん» ありがとうございます!畏まりました!書かせて頂きます^^*ほっこりするお話と云っていただき嬉しいです!後日談も宜しくお願いします! (2018年2月4日 14時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョーク* | 作成日時:2018年1月13日 15時