中原家の後日談 ♯2 ページ20
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「げっ、青鯖!」
「うわっ、最悪。」
「……?何、中也。知り合い?」
優香と中也は一緒にショッピングモールに来ていた。
優香がデザインした新しい服が、きちんとお店に並んでいるかの確認と、お酒の買い出しだ。
その帰り道、探偵社員で中也と因縁の仲__太宰治に偶然会ったのだ。
……優香は気付いていないが。
優香は太宰に十年以上会っていないので、成長した太宰は知らない人も同然である。
因みに優香と太宰の仲はとても良い。仲が悪いのは兄の方である。
しかし、太宰は十年以上会っていない優香だと直ぐに気付いたらしく。
「……あれ、もしかして優香かい?久し振りだねぇ!…中也には会いたくなかったけど。」
「それは此方の台詞だ!」
優香に話し掛けてきた。
しかし優香が気付くはずも無く。
「……ど、どなたですか……?」
『えっ。』
そう云った。
「ハッ、ざまあねぇぜ!」
「う、嘘だ…!」
中也は太宰を鼻で笑い、太宰はショックで地面に座りこんだ。
しかし太宰もめげない。
「私だよ私!」
「新手の詐欺ですか?!」
「違うから!」
「優香!もう帰るぞ!」
中也は優香が気付いていない事に良いことに、早く帰ろうと誘う。
ここで気付いたら、昔話に花を咲かせ、何時までたっても帰れないだろうと思ったからだ。
太宰はまだめげない。
「だから私だよ私!」
「分かんないわ!」
太宰は痺れを切らしたのか、遂に名前を云う。
「治!私の名前は太宰治だよ!」
「…嗚呼!もしかして…!」
「やっと気づいたかい?!」
「__治と同姓同名なの?!」
「違うからぁ!優香!思いだしてくれ給えぇぇぇぇぇ!」
「優香……太宰を困らせてくれて、ありがとうな!」
((煩い……))
ショッピングモールにいる人達の心が通じ会った瞬間だった。
因みに太宰はこのあともめげずに話し続けて、やっと分かって貰えた。
その後、中也の予想通りお話に花を咲かせ、帰った時は夜遅くだったとか。
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「嫌、まさか治がこんなにイケメンになるとは……」
「ふふん、だろう?!惚れても良いのだよ?」
「トゥンク……」
「乗るな優香!太宰のノリに乗るな!」
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チョーク(プロフ) - 雫さん» ああ!そうでしたか!こちらこそすみません>< 夢「雫様も私と同姓同名なのかと……!」わざわざありがとうございます!このネタは授業中に思い付きました← (2018年2月19日 17時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - チョークさん» あぁ、わかりにくい書き方してごめんなさい!太宰さんに向かって夢主ちゃんが「同姓同名ですか?」って言っていたのでw (2018年2月19日 16時) (レス) id: 198a7174c6 (このIDを非表示/違反報告)
チョーク(プロフ) - 雫さん» ま、マジですか?!奇跡が起こった……だと?!((コメントありがとうございます!夢主ちゃん最高ですか?!嬉しいです……!作者の妄想の子達ばかりですけどね(笑) (2018年2月19日 15時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 同姓同名w夢主ちゃんサイコーwww (2018年2月18日 18時) (レス) id: 198a7174c6 (このIDを非表示/違反報告)
チョーク(プロフ) - お餅さん» ありがとうございます!畏まりました!書かせて頂きます^^*ほっこりするお話と云っていただき嬉しいです!後日談も宜しくお願いします! (2018年2月4日 14時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョーク* | 作成日時:2018年1月13日 15時