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柊「今の爆破で君たちはこの教室と隣の美術室、そしてトイレ以外は行けなくなった。
完全に退路を絶たれたことになる」
魚住「全然話についていけないんだけど」
結城「え、これドッキリだよね?」
柊「勿論リアルだ。ちなみにこの学校にはさっきみたいな爆弾が..至る所に仕掛けられている」
「この教室にも..ですか?」
柊「1.2.3」
後ろの方2つ、前の方1つ。
柊「分かったら..席に着こうか」
皆がバラバラと自分の席に着く。
柊「おぉ〜走ってる走ってる。もう2.3個爆破させないと緊張感出ないかなと思ってたけど、結構皆必死に逃げてくれてるねぇ..はい携帯ストップ!」
窓の外を見たまま先生は言う。
携帯を弄っていた生徒の手が止まった。
柊「これから皆の携帯と鞄を回収するから。
もし、余計なことをしたら..バァーン!!!」
隠して未だ携帯を弄っていた西崎が音を立てて驚ろきを見せる。
柊「それが嫌だったら全部こん中にいれろ」
先生は生徒が何個携帯などを所持してるのか分かっているようで、光永の2台目もあっさりと回収していた。
「せんせ」
柊「なんだ諏園」
私の鞄を勝手に袋に入れる先生が視線だけを私に向ける。
「ポーチも駄目ですか?」
柊「はい、没収」
「せめてリップだけ!」
柊「そのポッケに入ってるので充分だろ」
「せんせ女心全く分かってない..」
柊「高校生の気持ちなんて俺には難しいよ」
不貞腐れたように呟けば先生そう言いながら私の額を軽く指で叩いた。
前の席の生徒の鞄を集める先生を、額を擦りながら見つめる。
唯月「あんたってそんなにブッキーと仲良かったっけ」
「部員だからね〜」
唯月「ふーん..」
言いたいことあるなら言えばいいのに。
そんな意味を込めて見つめれば、向けられていた視線は外へと移った。
茅野「何が目的なんですか」
教室の端の茅野の声が聞こえる。
柊「気になるよな〜よいせ、と。
君たちが人質になったのには理由がある。」
タイミングが良いのか悪いのか、
チャイムが響き鳴った。
もう私たちしか居ないであろうこの学校に。
柊「はい、起立!
起立だよ、はい。きーりーつ!」
誰も立たない私達を見て先生は、爆破させた時に押した腕時計型のボタンを見せる。
意図を理解した瀬尾を始めとして私たちが立つと先生はゆっくりと口を開いた。
柊「これから俺の授業を始める。」
卒業まで残り10日。
私達は人質になった。
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空白 - 鈴音って漢字間違えてましたよ、涼音ですよ (2019年3月21日 0時) (レス) id: a394520362 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高です甲斐隼人君大好き (2019年3月15日 12時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽかぽか笑顔 x他1人 | 作成日時:2019年3月14日 17時