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今でも覚えてる。


あの時の季節、気温、天気、時間。



__凄い上手だね。



「..は?」


景山「え?」



「..いや、なんでカゲヤマサンが私の絵を見てるの?」



絵の具の水を入れ替えてこよう。


そう思って美術室から出てすぐ近くの体育館の水道から帰ってきたら、関わったことも無い人が居た。


景山「あ、ごめん!
宿題持ち帰ろうと思って入ったら、素敵な絵があったから」



そう言って愛嬌がある笑みを見せる。




「素敵な絵って..お世辞いらないよ」


景山「お世辞なんかじゃないよ!
ほんとに凄い綺麗で素敵。何かのコンクール??」


「カゲヤマサンと違って私は平凡なので、そんなのには出さないし出してもらえない」



この頃から澪奈は水泳が凄く上手だった。



だから聞いた事、見た事はあった。



「とにかく。
宿題、見つけたなら帰ってくれない?
気分が散る」



ただでさえ暑いのに。



そう言うと澪奈は「またね」と言って帰って行った。




「..え、手ぶらじゃん。」




それが初め。


景山「ねー、なんでそのカゲヤマサン呼びなの?」


澪奈が毎週木曜日の放課後来るようになって2桁に突入しそうになったとき。



不満そうに彼女は言った。


「私、仲良い子にしか名前呼びしないから」



そこでピタりと筆をとめる。


「あと気に入った苗字の子ね」



塾で会う仲良いホリベの事を思い出しながら言うと、「私たちもう友達じゃないの?」



「..え、なんで?」

誰だよそんな噂流したやつ。



景山「酷くない!?」


「あのさ。ずっと思ってたんだけど」


私が真面目な表情をしたからか、澪奈の顔が強ばる。



「..宿題、そろそろ終わらせないとやばいんじゃない?」



期限来週までじゃないっけ?



景山「..どうしよう..」



「..はぁ..手伝ってあげるけど、その前に条件がある」



景山「なに?」



「もう美術室に来ないで」



景山「そんなに私が来るのいや?」



「いや」



景山「..わかった」



すごくわかりやすい作り笑顔だった。

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空白 - 鈴音って漢字間違えてましたよ、涼音ですよ (2019年3月21日 0時) (レス) id: a394520362 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高です甲斐隼人君大好き (2019年3月15日 12時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽかぽか笑顔 x他1人 | 作成日時:2019年3月14日 17時

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