甲斐くんの彼女。

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Kai.side


「珍しいね。サッカー大好き里見くんが水泳見に行くなんて」



その反対にニコニコと笑ったAが里見を見ている。


里見「俺だって毎日サッカーのことばっか考えてるわけじゃないよ」


「へぇ。でも水泳に興味があるなんて知らなかったな」



ロッカーから降り、里見の前に立つ。


里見を見上げる視線が..鋭い。


「なんで水泳なの?」


里見「だからたまたまだって」



花岡「サッカー部の試合が中止になったのは本当だよ!海斗は嘘なんてついてない」


秋庭「そうだよ。海斗くんがそんなことするわけない」


金沢「海斗がそんなことする理由なんてどこにもないし」


石倉「はい出ました里見親衛隊!」


兵頭「よ、親衛隊!」



花岡「だからそんなんじゃないから!
マネージャーなんだからここに書いてあるだけ!」


石倉「でもお前里見と別れてサッカーぶのマネージャーやめたんじゃなかったけ?」


花岡「んな訳ないでしょ。てか今それ関係ないし」


話が逸れたからか。


Aはまたロッカーの上に座り直した。



諏訪「甲斐ー、さっきからなんで黙ってんの?
いっつも最前線でギャーギャー喚いてるくせに」


諏訪の言葉で今度は俺に視線が向けられる。


甲斐「うるせぇ。俺たちで犯人探ししても意味ねぇだろ。答えるのは刑事なんだから。
それよりも、協力者を探した方がいいんじゃねぇの」


諏訪がイラついた様子で舌打ちをした。



逢沢「それなんだけどさ。
景山と関わりがない人って..」


石倉「なんなら茅野と水泳部と宇佐美以外、全員関わりねぇだろ」



辻本「それじゃあ、諏園さんじゃないの?」

瀬尾「..確かに。景山の時入院してて関わりないし」

西崎「先生とも..噂立ってたし」


ｺｿｺｿとそんな話が色んなところから聞こえてくる。



金沢「..ほんとはこの動画の犯人も諏園さんで、海斗に責任擦り付けてるんじゃない?」


諏訪「はぁ?もう1回言ってみろよ」



金沢のすぐ傍にいた諏訪がｶﾞﾝｯと机を蹴って金沢を睨む。


熊沢「..あ、でもそういえば諏園さんも大会来てたよね?翔も見たよね?」


真壁「え、あ..そうだっけ..」


なんだか曖昧な反応。



「行ってたよ。でも私はたまたまじゃなくて、前から予定を入れてたから」


水越「それはホントだよ。私たちが前日に遊びに誘ったら予定が入ってる、って断れたもん。
まさか大会に行ってるとは思わなかったけど」


「ごめんね。涼音に悪いかと思って」

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