甲斐くんの彼女。

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柊「そろそろタイムリミットだ。
まずは..わずかな可能性にかけて、フェイク動画を撮った人!
..仕方ない。じゃあ刑事さんに、当ててもらおうか。
刑事さん、分かりましたか?」


携帯から刑事さん(郡司さん)の声が聞こえてくる。


郡司「あぁ。直前まで迷ったけどな」



柊「ちなみに誰と迷ったんですか?」


郡司「熊沢花恋と里見海斗だ」


柊「へぇ〜、里見とはまた意外ですね」


郡司「里見は真壁からジャージを借りていた。
彼を更衣室に案内した大会関係者も見つかった。
里見がイケメンだから覚えていたそうだ。
問題は、どちらがこの動画を撮ったのか、だ。
その鍵を握るのは、袖の汚れだ」


柊「袖の汚れ..あぁ、確かに。
オレンジ色の染みがついてますね」



郡司「恐らく何かが付着してしまったんだろう。
そこで2人に、その日何を食べたのか聞いてもらった。
その結果、1人がトマトジュースを飲んでいた」


柊「トマトジュース?」



嫌な光景を思い出して、ぎゅっと左手首を握りしめる。


柊「確かにトマトジュースならオレンジ色の染みがつきそうですね。
で、その生徒は..一体誰だったんですか?」




郡司「熊沢花恋だ」



熊沢「違う..私じゃない..!」


震える声で熊沢は否定した。



熊沢「私じゃない!
私は大会の日はゼリーしか食べてないって言ったでしょ..!?」


柊「..あ!そうだった、すまない熊沢!
先生間違えちゃったよ、ｱｯﾊﾊ!」


郡司「おいおいちょっと待てよ、どういうことだ!」



柊「刑事さーん、いやぁ大変素晴らしい洞察力でした。
しかし貴方は..協力者..そして内通者を信じすぎた」



内通者..?



郡司「まさか..お前が..!?」


柊「いやいや、僕じゃありませんよ?
ただ僕も、刑事さんとその生徒のやり取りを閲覧することが出来るんです」


郡司「その生徒2人はお前の共犯者ってことか」



柊「ピンポーン」


瀬尾「内通者って..何?協力者とは違うのかよ」


西崎「この中に2人、共犯者がいる」



柊「ちなみに最後のメッセージを送ったのも僕ではありませんよ。
ドジな子でね。僕がしっかりと教えた情報を貴方に間違えて送ってしまったんですよ。
残念でしたね刑事さん。」


にんまり、と先生は笑って私達を見る。


柊「さて。ではここで最後のヒントと行きましょうか」



"協力者を導くヒントを"

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