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「ほんと馬鹿」
真壁「ﾊﾊｯ..」
「笑ってる場合じゃないから」
肘で軽く真壁を突くと、小さく真壁は謝った。
「..あ」
諏訪「どうかした?」
「ちょ、ちょっと確認したいものあるから美術室戻るね」
美術室に戻ろうとすると、腕を掴まれた。
唯月かと思って振り返ると..思わず眉を顰めてしまう。
「..離してくれない?」
里見「今の先生は危ない。行くな」
「里見に止められる覚えないんだけど。」
不思議そうに隣の真壁や茅野達が私たちを見つめる。
「うざいから関わってこないで。」
するり、
と里見の手が離れた。
美術室に入ると、先生は準備室にいるのか誰もいない。
「..あ、無事だ。」
"私の卒業制作"
ﾎｯと、胸を撫で下ろした時、名前を呼ばれた。
「あ、せんせ」
柊「なんだ、まだいたのか」
「確認しに来たんです。無事か」
柊「あぁ..無事終わりそうか?」
「んー、ほんとはこの時間に学校に来てやるつもりだったんですけどね」
柊「そうか、そりゃあ悪かったな」
1ミリたりとも悪びれた様子はない。
「..怪我痛いですか?」
柊「..身体的な痛みはこんなの軽いものだ」
「ちゃんと頭洗って血流すんですよ?」
柊「お前こそ痛みはもうないのか?
甲斐のやつ、本気で投げてたからな」
「あぁ、それならもうとっくに」
柊「こっちは...ったく。」
私の左手をとり、そっと袖を捲った先生が呆れたようにため息をつく。
柊「包帯でも巻いておくか?分厚く」
昨日握りしめすぎたようで、少し爪痕が残っていた。
「そしたら先生とお揃いですね。」
柊「気持ち悪いことを言うな」
「酷い..」
柊「諏園、自分の体は大事にしろ」
それは昨日の発言のことか。
それともこの左手首の傷跡のことか。
「...先生がそばに居てくれるならね」
ﾌｯと笑う先生。
あ、また気持ち悪いって思ったな。
「失礼しました。」
そう言って美術室を出ると、隼人が不機嫌そうに立っていた。
「やられてやんの」
甲斐「うっせぇな」
「だーいじょうぶ、だいじょうぶ」
隼人の頭を乱暴に撫でると、隼人は目をパチパチとさせ見つめてくる。
「もうしないから」
甲斐「あぁ..当たり前だ」
ぎゅっと、握られた左手が暖かくなった。
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空白 - 鈴音って漢字間違えてましたよ、涼音ですよ (2019年3月21日 0時) (
レス) id: a394520362 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高です甲斐隼人君大好き (2019年3月15日 12時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽかぽか笑顔
x他1人 | 作成日時：2019年3月14日 17時
