かわいい彼女は開久の女の子。2 (ページ41)

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伊藤「Aちゃん…?」

「なんれふか」

口いっぱいに詰めた生クリーム。

京子「すみません伊藤さん、理子さん。A、泣いた後とか甘いもん食べないと気が済まない奴で…」

理子「そ、そうなんだ…」

目的だったチョコレートパフェはもちろん、その隣にはパンケーキやケーキも机には置かれている。

京子「ん」

京ちゃんが食べてるショートケーキの上にある苺をフォークにさして私に向ける。

ぶっきらぼうな優しさにまた涙が出そうだった。

理子「ねぇ、Aちゃん。聞きたかったことあるんだけど…」

理子ちゃんに視線を向けると、理子ちゃんが言おうか言わないかと迷う表情を見せる。

理子「…三ちゃんのこと好きなの?」

「ちが(理子「Aちゃん」

理子「私はそんなことで嫌いになったりはしないわよ」

にっこりと笑う理子ちゃん。

初めて会った時からその優しい笑顔は変わっていない。

「理子ちゃん」

理子「はい」

「好き…です」

伊藤「うわー、その報告の仕方凄く勘違いされそう」

ふわっと優しく抱きしめられる。

理子「ありがとう。嬉しいわ。素直にちゃんと答えてくれて」

どこまでも優しい理子ちゃんに…また涙がこぼれてきた。