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ぴょこっとドアから顔を覗かせてきたAとまさにぃ。
和也「なによ」
雅紀「傷大丈夫?」
「痛くない?」
和也「痛くない痛くない。
あの人もほんと不器用っていうか、器用っていうか…」
俺がそういうと、2人は頭に"？"を浮かべる。
和也「…あの人、っていうかあの人たち、本気で殴り合いしてないよ。
多分2人ともセーブしてた」
雅紀「えぇ、そうなの?」
和也「考えてみなさいよ。
あの人たちが本気で殴り合いなんてしてたら、この家は今頃ないですよ」
「確かに…」
2人が納得したのを見て、俺が視線をゲームに移すと2人が横に座ってきた。
下からのドタバタとした音と、潤君の声が聞こえる。
そして兄2人の謝る声も。
「潤君大変だろうな〜」
和也「なら手伝ってきなさいよ」
「それはめんどくさい」
そういって「うー」なんて唸りながら俺の肩に頭をぐりぐりと押し付けてきた。
…この前の事で少しは意識されてると思ったけど、なんだか違うような気もする…
和也「っで貴方は」
雅紀「ん?」
和也「…なんか用があるんでしょ」
しょうがなく、ゲームをやめてまさにぃを見てみると、まさにぃはﾌｯっと笑う。
雅紀「……俺の宿題手伝って♡」
和也「いやだ」
雅紀「翔にぃがだめな今、カズちゃんしかいないんだよぉぉぉ!!!!」
和也「自分でやれ!!!」
「カズくん、課題やった?」
抱き付いてくるまさにぃを離そうとを押してると、Aがそんなことを言ってきた。
和也「…A、机だして」
「ラージャー」
雅紀「カズちゃん!!!」
和也「バカ!!俺もそんな余裕ねぇよ!!バカ!!!」
雅紀「2回言った!!!」
「まさにぃ課題は?」
雅紀「…ひぇ」
現在の時刻、8時。
腹の中にはさっき食べたすき〇の牛丼が未だにあるのがわかる。
和也「くっそ…今回課題多いじゃねぇかよ」
中学生じゃねぇんだからテスト前に課題出すなよ、学校!!!!!!
鼻歌を歌いながら部屋を出て行こうとするAが視界の隅に映った。
「ごめん。私今回はもう終わってるから」
ピースサイン付きでそんなことをいうA。
和也「ならいい。ノートよこせ」
雅紀「ずるい!!!」
和也「まーくんも双子を望むんだったな」
雅紀「俺の双子はカズだよ。だから教えて」
和也「俺には潤君しかいないんだよ、バカ!!!」
「はい、3回めー」
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作者名：ぽかぽか笑顔
| 作成日時：2018年1月13日 22時
