かわいい幼馴染。 (ページ29)

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「潤くーん」

そういったAの手には大きなショートケーキ。

智「ハッピーバースデートゥーユー」

智にぃの雑だけど綺麗なバースデー曲が流れると、急に電気が消えた。

雅紀「ささ、どーぞ願い事を考えながら吹き消しちゃってください!!!」

ケーキの上のろうそくに照らされてる雅紀にぃが嬉しそうにそういったので、カズと一緒にその日を吹き消した。

"今年はカズと張り合えて…素直になれますように"

なんていう子供な願い事を胸に。

翔「んじゃ、食べよ!」

いつの間にか翔にぃが電気をつけていて、皆の頭には三角帽子がついていた。

雅紀「いやー、やっぱりね。カズちゃんにはこれだと思ったんだよ。ね、智にぃ!!」

智「うんうん。カズ可愛い」

ニコニコと悪意0の笑みで言われるカズの顔にはひげ眼鏡が。

和也「貴方たちのその顔面、今でも殴りたい気分ですよ」

同じようににっこりと笑うカズの拳は強く握り固められていた。

智「あ、潤にはこれ」

そういって智にぃがつけてくれたのは、三角帽子だけど上に派手なボンボンがついているやつ。

和也「え、まって。Ｊはひげ眼鏡じゃないの?」

雅紀「だってひげ眼鏡はカズちゃんに似合いそうだったんだもん」

和也「貴方ね。そんな顔しても俺には効きませんから」

とかいいつつも、その眼鏡を気に入り始めてるカズ。

和也「翔さん翔さん」

ケーキを切り分けるのを手伝ってるカズがプーっと鼻から何かを伸ばす。

翔「プッ…ハハハ!笑
カズめっちゃ似合う!!フハハハ…あ」

ベシャ。

効果音をつけるならこうだろう。

…

俺たちの気持ちはこうだろう。

…ｲﾗ

Aの気持ちはこうだろう。

「…さ、食べよ」

机に置かれてる5つの皿にはおいしそうなケーキが。

和也「ん、食べよ食べよ」

翔「え、ちょ…」

雅紀「翔ちゃん、片付けちゃんとしてよー」

翔「あ、はい。じゃなくて…」

智「ほら、潤も座りな」

翔「潤…」

潤「A、めっちゃうまそう」

「ほんと?ありがと!」

翔「オーマイガーッシュ!!!!」

「「「「いただきまーす」」」」

「あ。翔にぃ。そんなに食べたいんだったら…さっさと食べれば?」

そういったAは、チラりと床でつぶれているケーキをみた。

雅紀「いやだ。カズの悪影響バリバリ受けちゃってるよ」

和也「さらりと俺のことdisるのやめてくれませんか?」