。流星の絆。2 (ページ32)

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行成「どんな言葉をかけたらいいわけで…」

功一「具合どうですかーとか」

行成「そんなのダメだよ!!ほっといてください、って返ってくるに決まってる!そしたらほっとくしかない!!ほっといたら恋が終わる!あぁ…今年も童.貞で年を越すのかぁ…」

「ｹﾎ…!?」

功一「え、今なんて言いました…!?」

急な言葉にむせる私と驚くおにぃ。

行成「でぃや!」

メールが来たのか、そう声をあげて携帯を開く。

功一「ねね、今なんかすごいこと言いましたよね?」

行成「佐緒里さんからだ…。この前はご心配をおかけして申し訳ありませんでした」

功一「音読しなくたっていいでしょ…」

行成「おかげさまで、すっかり良くなりましたって…よかったぁ～…!
ぜひ、お詫びをしたいのですが、近々お会いできませんかって…!
え、え、えあ…どうしよ!心臓ドキバク言ってる!!どうしたらいんですかね!」

「いや普通に返事返したらいいと思いますけど…」

行成「そうですよね…あ、あ、あダメだ…親指もドキバク言ってる…!
ちょっと打って」

功一「えぇ、なんで」

行成「ん!」

「打ってあげなよおにぃ」

"早くしてめんどくさい"

そういう意味を込めながらいうとおにぃは「えぇ…」と声を漏らす。

行成「拝啓…高峰佐緒里様。お詫びだなんて…お気遣いなく。
勿論、再びお会いできるのは…」

「堅すぎじゃありませんか?それ」

行成「…超うれしいです」

極端だなぁ…

行成「あぁそうだ!!明日は…いかがですか…ぜひ、ご案内したい場所があるんです」

功一「え、どこですか?」

行成「関係ないだろ」

おにぃが好奇心満々の顔で聞くと、行成さんは真顔でそんなことを言う。

「…おにぃ…!」

功一「…めんどくせぇ」

殺気がすごいおにぃを睨むとおにぃはボソりとそう呟いた。

それは私もすごく同感だから。

功一「はい、これでいいですか」

「じゃあ用は終わりましたね。帰ってください」

行成「えぇ冷たい…」

「もう営業時間終わったんで。営業スマイルが見たいなら、営業時間にどうぞ～」

無理矢理ドアまで行かせてﾊﾞﾀﾝと大きく音を立てて閉める。

「おにぃ…あの人スキップしてるよ」

でもまぁ…いい人なんだろうけど。