。流星の絆。2 (ページ24)

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夜。

しずは戸上行成と謝恩会に出ていた。

といっても本当の目的は…新しいお店で出すハヤシライスの試食会。

功一「そう。行成がプロデュースするハヤシライスの試食会なんだって」

私たちは今しずたちがいるお店の近くに車を止めて待っている。

泰輔「へぇ。やっぱ有名人はやることが違うな」

功一「大した味じゃねぇよあいつ味音痴だから」

泰輔「納豆ご飯に目玉焼きだったりして笑」

「そしたら著作権で裁判だそう。一千万以上貰えるかもよ」

泰輔「確かに笑」

功一「そろそろ終わる時間じゃねぇか?」

腕時計を見てそういうおにぃ。

「何かあったら連絡することになってるよ」

そういって携帯を見るけど…しずからの連絡はない。

泰輔「きてた?」

「ううん」

そんな時私たちの来る前の前にとまった一台のタクシー。

中から出てきた人に…泰にぃは釘付け。

功一「どうした?」

　
「あの人…戸上政行だ」

この前みた雑誌に載ってたわ。

私が一言そう呟くと…泰にぃは驚いたように私を見つめる。

泰輔「それ…ほんとか…?」

「え？うん。ほんとだよ」

功一「どうしたんだよ、泰輔」

泰輔「あの男…」

功一「なんだよ」

泰輔「あの夜…裏口から出てった男だ」

その言葉に…私もおにぃも息をのんだ。

泰輔「…間違いない。絶対あいつだ」