。流星の絆。2 (ページ47)

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俺たちはその後朝まで2人で酒を飲んでいた。

功一「泰輔。お前シーの事好きか?」

泰輔「…え?兄貴どうなんだよ」

功一「好きだよ。っつかお前に聞いてんだよ」

泰輔「俺だってすきだよ」

功一「お前の好きとは違うよ」

泰輔「何がだよ」

功一「俺は兄として妹が好きなんだよ。でもお前は…!なんかその関係壊そうとしてんじゃん…」

泰輔に言ってるはずなのに…その言葉は自分を苦しめていく。

…わかってる。泰輔にこう言えるんだ。

俺はまだ…大丈夫だ。

泰輔「ちょっと待って…前も言ったじゃん!ほんとの事話したってなんも変わんないって」

功一「お前が変わんなくたってシーは変わるじゃんっつってんの。今までずっと兄貴だと思ってたのが他人でさぁ…しかも一緒に暮らしてるんだぞお前。意識すんなっつう方が難しいだろ。
そしたらお前だってもう…」

泰輔「…そしたらそれでいいと思うけど」

功一「どういう意味?」

泰輔「要するにあれだろ?兄貴、俺がシーに手出すんじゃねぇかってそっち心配してんだろ?
兄貴とAは確かに血が繋がってる…でも半分だ。
そんな心配すんのは、自分もそう思ってる証拠だよ」

泰輔の言葉に…俺の目が鋭くなったのが分かった。

功一「やめろよ…」

泰輔「兄貴もAがすきなんだよ。だからほんとのことを話すのが怖いんだよ。
何が兄と妹だよ。自分だってAのこと…」

泰輔の胸倉をつかんで店を出る。

そして思いっきり自転車置き場のところに投げた。

泰輔「なにすんだよ!!」

功一「だからおめー軽いっつってんだよ!!!お前、覚えてるよな?親殺されてんの。
4人で星なんか見に行ってる間にさ…両親殺されてんだよ!!」

泰輔「静奈の親父は生きてるよ…」

功一「親父じゃねぇよ!責任取れねぇくせに子供産ませてさ、金だけ送ってきて!
カミさん怖くて並びにでれねぇやつが…そんな奴が親父だっていえっかよ!!!」

泰輔「、……兄貴…」

功一「んだよ!?」

泰輔を睨みつけると…気まずそうに泰輔は視線を横へと向ける。

俺も同じように視線を向けると…さっきまでの熱が嘘のように冷めて行った。

静奈「…どういうこと。ねぇどういうこと泰にぃ。ねぇおにぃ。
説明してよ」

口調は落ち着いているけど…彼女の目は少し赤くなっている。

ﾁﾗっとお店の入り口の方を見ると…Aが柵に寄りかかって座っているのが見えた。

泰輔「言えよ、兄貴…」

静奈「ちゃんと説明して!」