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功一「カウンター席?」
行成「そう!昼間の店は一人で来るお客さんが多いのでカウンターがあるんです。
それが彼女曰く、閉鎖的…よそ者扱いされてる気がするっていうんです」
功一「嘘うち全然だめじゃないですか」
行成「カウンターしかないですね」
功一「それって慣れちゃえば安心感に変わんないすかね?」
行成「そう!」
「っ!?」
戸上が急に大声を出すもんで…眠っていたAが驚いたように起きる。
功一「あ〜あ…まだ寝てていいから」
ﾎﾟﾝﾎﾟﾝとAの頭を優しく叩きながらそういうと…眠そうな瞳が俺を見つめた。
「うん…」
そしてそう言ってからまた目を閉じる。
するとすぐに寝息が聞こえてきた。
行成「僕もそういったんです。そしたら彼女…」
"佐緒里「ただ食事をするだけなのに、お店の空気に慣れなきゃいけないだなんて…変じゃありません?」"
功一「なんかムカつきますねその女。女子大生風情が偉そうに」
シーごめんな。
心でそう謝りながら言うと、「いやむかつかない!」と戸上が言う。
行成「そこまではっきり自分の意見を言える女性中々いませんよ?
貴方もね気を付けた方がいい。常連客ばっかいい顔してると、初めて来たお客さんはひきますよ?」
功一「すみませんでした」
なんて思ってないけどさ。
行成「それからね、こんなことも言われました」
功一「なんすか!」
俺がそう叫ぶと…ｷｯっと一瞬Aが俺を睨んだ。
功一「悪い」
…なんで俺がさっきから謝ってるんだ。
"佐緒里「そこの席だけ…照明が違いますね」
行成「よくわかりましたね。あそこはカップルのお客さんが落ち着いた雰囲気で食事するスペースです。照明を落としてるのは…まぁムード作りといいますか…あ、いけませんか?」
佐緒里「いえ。ただ…照明の角度が…あまりよくないというか…」"
功一「そんなとこまで言うんすか?高飛車だなぁ…」
行成「いや高飛車じゃない!」
功一「えぇ…」
行成「感動した!女性ならではの視点だよねぇ。
彼女曰く、女性は常にどうみられるか気にしているようだ」
功一「Aもですか?幸せそうに寝てますけど」
すやすやと、俺の上着を肩にかけて眠っているA。
行成「…彼女は例外ですね」
…妹は女性ではないと…
功一「ﾌｯ…」
本人がきいてたら…キレてたな笑
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作者名：ぽかぽか笑顔
| 作成日時：2017年12月11日 22時
