【名探偵コナン】11人目のストライカー

41・番外編・ ページ41

コナン「ちょ、みなみ…。
朝っぱらからなんだよ…ふぁ…」

「もう。最近また寝るの遅いのがいけないんでしょ」

コナン「新しく買った本が結構面白くてよ。
あ、読んでみるか?」

「みません」

『お、なんや。今日は眼鏡の坊主も一緒やないか!』

嬉しそうな声。

その声の持ち主は…

コナン「真田選手!?」

そう。真田選手。

真田「ったく。見てたかーお前ら。
あの俺の腕前!!」

「んん〜…ヒデ選手しか目に入りませんでした」

真田「よぉいうわ、このガキ。
いっけぇぇぇ!真田ぁぁぁ!!…なんて、騒いだやろ?」

ニヤニヤとした表情で、急にそんなことを言い出した。

「な、んで知ってるの!?」

真田「ん?透き通るんやない?
すっごい聞こえたぜ。1人だけ」

ひゃー…はずっ。

コナン「っで。
真田選手はロリコンだんですかー」

ニコニコと言い放ったその言葉は…悪意しかないと思う。

真田「なっ…ロリコンちゃうわ!!」

コナン「じゃ、なんなの」

…なんで、この人は苛立っているんですかこんなにも。

真田「似てるだけや…」

「え?」

真田「……俺、一回ここで練習してたんや。
…確か俺が高校上がってすぐだったとき…」



真田「あぁー!!!もう!!なんでや!!」

『蹴り方。それじゃあ、方向が定まらないよ』

そう教えてくれたのは、帝丹中学校の制服を着てた子なんやけどな。

「って言っても…ただ、幼馴染が言ってたことの真似なんだけどね」

ﾍﾟﾛと舌を出して笑う無邪気な笑顔が。

真田「あ、お前その幼馴染の事好きなんやろ」

「…内緒…ですよ?」

恥ずかしそうなその表情も




真田「ぜーんぶ、似てるんや。その時あった女の子に…って、なんやアイツ!!!
なんで、あんな笑顔で俺に向かって蹴ろうしとるん!?
あ、逃げんな!!」

コナン「真田選手ってー……キーパーもいけるっけ?」

真田「いけへんいけへん!!!
ちょ、ま…いやや!!」

「うきゃっ」

ぎゅっと私を抱きかかえて「ふん!お前もこれじゃ無理やろ」なんて言い始める真田選手。

コナン「くっそ…」

…大丈夫かな。

「バレて…ないよね…」

その、女の子の事…

その、女の子の想い…




真田(あと、もう一つあったけど、言わんとこ笑)



「ふふ。真田君!
もし、真田君がJリーガーに入ったら、私が一番のサポーターになるね!」


真田(一目惚れした…ってこと)

コナン「真田ー!!!莉菜を返せ!」

真田「取れるもんなら取ってみろガキンチョ!」

「ねぇ、見えちゃう!やだっ!」

42 ・あとがき・→←40

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