【名探偵コナン】11人目のストライカー

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顔に伝っていた血を拭くと、驚いたような表情の中岡さん。

中岡「ともっ…ふみっ…」

小さくそう、呟かれたのが分かった。

中岡「な、何故お前がそのリストバンドを!!」

俺の腕についているのは、カズ選手からもらったリストバンド。

中岡「それは…俺が…知史にあげたリストバンドっ…いや、違うっ…そんなはずねぇ!!
そんなっそんなっ…俺が間違っているとでもいうのかっ知史…!俺はっ敵を取って…お前の元へ逝きたかっただけだというのにっ…なのにどうして知史…!!!
お前まで俺を否定するんだっ…」

顔を抑えて泣き崩れる中岡さん。

俺が…知史君に見えてる…?

中岡「もう、時間がないっ…!
逃げろ、知史っ…」

鞄の中に入ってる起爆装置は…残り2分を切った。

＿＿＿＿ﾄﾞｫﾝﾄﾞｫﾝ

コナン「っ…くそぉ!!!」

中岡「よせぇ!!」

コナン「冗談じゃねぇ!!!」

ベルトからサッカーボールだし、靴のベルトを合わせる。

コナン「諦めて…たまるかっ!!!」

中岡「無理だ…子供の力じゃ…!!!」

止めてやる…爆弾は俺が止めてやる…!!!!

コナン「あいつがっ…いんだよっ!!!」

いっけぇぇぇ!!!!

コナン「もらったぁ!!!」

＿＿＿＿ﾊﾟﾘﾝ

俺が蹴った時、爆弾のせいで崩れ落ちてきたライトが…ゴールポストに当たる前に当たり、ボールは空気が抜けて萎んでいった。

それに、柱なども崩れてきて、ゴールと俺の間を占領している。

コナン「そんなっ…ボールはあの一球しかねぇのに…」

爆発が3回目ってことは…残り2分を切っている…!

どうすれば…どうする!?

コナン「瓦礫が邪魔で…直接ゴールポストが狙えねぇ…」

どうする…!

『コナンくーん!!』

この声…まさか…!!!

コナン「歩美!」

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