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中岡「…あぁ…俺と知史が初めて会ったのは、高3の春、お前の言う通り拝戸公園で自主練してるときだ」
思い出すように、ゆっくりと口を開いた中岡さん。
中岡「生まれつき体が弱く、激しい運動が出来ない知史だったが、少しずつ俺の練習に付き合うようになった。
俺と知史の2人だけの練習は、その年までも続いた。
その間俺は、高校選手権を勝ち抜き、国立で決勝ゴールを決め、知史と祝杯をあげた。
その時に、リストバンドも…」
中岡‟そうだ。知史にこれをやるよ。
いつか試合に出てゴールを決めれるようにな‟
知史‟ありがとう!‟
コナン「…でも、2月に中岡さんがバイクで事故を起こして知史君との関係が終わってしまったんだね」
中岡「あぁ…。手術に続く半年間のリハビリもうまくいかず、俺は逃げるように南米にたった。
そして、今年の6月。久しぶりに拝戸公園を訪れたとき…4年生になっていた知史は拝戸町のサッカークラブにはいっていた。
体が弱いため、試合中もずっとベンチで応援してるだけだったが、監督から次の試合に少しだけ出てみたいなか、って言われたみたいだった。
そんな知史と、その試合でゴールを決めたら祝杯をあげようと約束した。
そして、約束通り知史は試合でゴールを決めた」
あの、本浦さんが見せてくれた写真のように…。
中岡「あれを見て俺は、もう一度やり直そうと思ったんだ。
…ところが」
急に、腹から絞り出したような苦しいそうな声にかわる。
…嫌でも想像できた中岡さんが口にしたくない続き。
カランっと手から滑り落ちたオレンジジュース。
泣き崩れる知史君のお母さん。
…ただ、呆然とするしかない中岡さん。
真っ赤な夕日が、ただそれを見ているような気がした。
コナン「それで、小五郎のおじさんとサポーターの人達に復讐しようと思ったんだね」
中岡「あぁ…」
コナン「爆弾はどうやって手に入れたの?」
中岡「南米で知り合った中にその手のプロがいたんだ」
コナン「その爆弾を9つのスタジアムに仕掛けたんだね。
そして、10番目のスタジアムは国立ではなく……
この、東都スタジアムだった…!!」
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美紀 - コナン大好きなのでこの小説最高です (2018年4月29日 12時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
三葉(プロフ) - 面白かったー!!あすかさんに賛成!番外編最高・・・(感激)夢主とコナンの関係がちょっともどかしいけど、次回作や、その他の作品も、楽しみに待ってます! (2016年12月19日 16時) (レス) id: 35235778fa (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - きゃーッ!// 番外編さいこう! 真田選手の初恋...♪ 夢主の言い方が可愛い〜! 本編もとっても面白かったです! サッカーボール蹴った時好きってコナンに聞こえてたってことですよね? ついにかな...?! すごいもどかしいw 絶海の探偵も楽しみにしてます! (2016年12月18日 23時) (レス) id: 6f6d4817c4 (このIDを非表示/違反報告)
ルミ - 面白くて一気に読んじゃいました!大変かもしれませんが、これからも更新頑張って下さい(^-^)/ (2016年12月16日 21時) (レス) id: fb13163332 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 生ちゃん♪さん» ありがとうございます!「絶海の探偵」の後でも全然いいので!よろしくお願いします! (2016年12月14日 1時) (レス) id: 4a347f1ff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コナン専門ですっっす | 作成日時:2016年8月11日 9時