【名探偵コナン】11人目のストライカー

4 ページ4

コナン「よっ、っと…」

「おぉ…」

ヒデさんからボールを貰ったコナンはなんかよくわかんないけど、凄いことをやっていた ←

あれ…なんていう技だ? ←

コナン「ほら、よっ!」

「へっ、わわっ…」

コナンが私に向かって蹴ったボールは、ぽふっと私の頭に直撃する。

いや、ぽふってなんて可愛く言ってみたけど実際はゴンだからね!

「いったぁ…」

コナン「あ、わりぃ、わりぃ」

ﾆｺっと笑いながらこっちに来て私を立たせるコナン。

「絶対わざとでしょ」

コナン「わざとじゃねぇってば!」

じゃあその笑顔はなんだ、おい ←

コナン「うわっ!」

「へへん…べーっだ!」

コナンの足下にあったサッカーボールを奪い少し遠くに離れてから、舌を出してあっかんべーする。

コナン「て、ってめぇ…」

ひくひくっと口元を動かしてるコナンは、器用に足を動かしていつの間にかボールを取っていた。

コナン「俺に勝とうなんて100年はえぇっつの」

「むっ。まだまだっ…!」

必死にコナンのボールを取ろうと思うけど、やっぱり中々とれない。



蘭「……」


「っはぁっはぁ…」

コナン「よっ…っと」

器用にボールを蹴って、色々技を見せ始めるコナン。

「もうっ…」

むかつく…。

「かっこいいんだよ、ばーろ」

さっきだって、一応私が取りやすいように軽くしてさ!

英雄「おぉ…まいった、降参」

ヒデ選手にボールを蹴って渡すと、ヒデ選手は両手を上げて降参ってポーズをした。

『かっこいいね〜』

周りの子の1人がコナンを見ながら呟く。

「…そんなの、私は昔から知ってるもん」

ぎゅっと膝を抱えてボソリと言ってみた。

…なにを張り合ってるのやら。

英雄「大丈夫?」

急にそんな声が聞こえ上を向くと、ヒデ選手が心配そうに私を見ている。

「え、あ、大丈夫…です…」

英雄「君も中々すごかったよ!
あの子からボール取れそうに何回もなって」

「へ、あいや…」

それは、コナンが手加減してくれたから…。

英雄「お疲れさま」

ぽんぽんっと私の頭を優しく叩いて笑顔でそう言ってくれたヒデ選手。

「〜〜っ♡」

顔、赤いだろうな、私。

熱い頬に手をあてて、嬉しさを噛みしめながらコナン達の元へ戻ると、何故か分かんないけどコナンが睨んできた。

え、なに、怖い。



コナン(俺がんなことしたって、なにも思ってねぇくせに…)

5→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す