【名探偵コナン】11人目のストライカー

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佐藤「毛利さんと親しい沖野ヨーコさんが出演するコンサート会場なら…次の爆破対象…」

高木「偶然とは思えませんね」

目暮「ってことは毛利君に恨みを持つ人物…か」

佐藤「でもっ、あの5人の中には毛利さんを恨んでいるような人物は…」

千葉「あのー、毛利さんの恨みとは関係ありませんが…」

そう言った千葉刑事はホワイトボードを引っ張ってきた。

千葉「あのコンサートの主催者は…この、山森さんが勤務する日売りテレビ。
当日の夕方には、彼がプロデューサーを務める情報番組で、一部生放送されることになっているはずです」

「その生放送中に爆発が起これば…」

千葉「うん。視聴率ｱｯﾌﾟは間違いない」

小五郎「山森か…。
言われてみればあの男…!」

苛立ったような声のおじさんが呟く。

小五郎「検討を祈る、なんてよく言ってたな…!くそっ!」

目暮「…なるほど。普段の口癖がつい出てしまった可能性はあるな…」

そういう…もんなのかな。

千葉「あと、この香田さんですが…もしかしたら彼女、個人的に沖野さんを恨んでるかもしれません…!」

小五郎「なに!?ヨーコちゃんを!?」

千葉「彼女の同僚の話では、ずっとマークしてる沖野さんのスクープが、ガードが高くて一枚もものにできないとぼやいてそうです」

「…ねぇ、コナン」

小さくコナンの名前を呼ぶと、「なんだよ」なんて耳を近づけてきた。

「香田さんのノートに確か…」

コナン「あぁ、O,Y……。
ねぇねぇ、僕サッカー教室のとき薫さんのメモ見ちゃったんだけど…O.Y 12月3日 汐留アリーナーって書いてあったよ」

目暮「なんだって!?」

コナン「O.Yってヨーコちゃんのイニシャルでしょ?」

小五郎「こらぁ!?なんでそんな、大事なこといわないんだ!!!」

コナン君に殴りかかりそうなおじさんを急いで止める蘭。

コナン「んだよ…」

「あ、え、いや…別に…」

ヨーコ‟ちゃん‟ねぇ…。

「ふーん…」

佐藤「でもこれで、2人の容疑は復活したわね」

高木「残る怪しい人物は…」

佐藤「そうだ、蘭ちゃん。
その犯人からのメッセージカード。いつから郵便受けに入ってたかわかる?」

蘭「少なくとも、昨日の夕方に覗いたときには入ってませんでした」

佐藤「じゃあ、入れたのはその後」

高木「じゃあ、中岡さんは犯人じゃないですね」

「え?どうして?」

高木「あぁ、彼はまだ留置場だからね。今日の午後には釈放されるけど」

そっか。それじゃあ無理か…

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