【名探偵コナン】11人目のストライカー

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園子「ねぇ、あれ見て!!
あの子達随分上手くなったんじゃないのかしら!」

園子が指差すのは、今ヒデ選手と練習中の哀たち4人。

蘭「ちょっと見ない間に…凄い!」

博士「流石。プロが教えると上達も早いのぉ」

園子「そういえば、蘭ってサッカーに興味なさそうよね。
あ、そこのガキンチョも」

ガ、ガキンチョ…!!

酷いよ、園子!

仮にも親友のみなみなんだからね! ←

蘭「そんなことないよ?
コナン君と莉菜ちゃんでよく一緒に見るし。ね?」

「うん…!」

園子「でも、やったことはない」

蘭「そうね…。でも中学の時、みなみと新一が……」

急にﾌっと顔を暗くした蘭。

園子「新一君とみなみがどうしたのよ」

蘭「あ、いや……。
し、新一がね!蹴りそこなったボールをみなみが蹴ろうとして…」

私が蹴ろうとして…?

……あっ…/

蘭「な、なんでもない!
これいったらみなみに怒られそうだし!!」

コナン「…なぁ。
俺が蹴りそこなったボールをお前がどうしたんだよ」

「なんでもないよっ!えっち!」

コナン「はぁ!?
いみ分かんねぇよ!」

「わかんなくていいの!!!」

ｶｧっと顔が少し赤くなるのが分かるけど、気にしてらんない!

あんなの思い出されたら困るもん。

コナン「…あれ?あのひと…やっぱりそうだ!
奇跡のワントップ、中岡一雅さんだ!」

ベンチに座った男の人を見ながらコナンが言った。

博士「奇跡のワントップ?」

コナン「あぁ。
3年前、拝戸高校を全国制覇に導いたのが中岡さんだ。
スピリッツ入りも内定して、将来のエース候補と言われたけど…決勝戦の一か月後にバイクで事故を起こして、それきりサッカー界から姿を消してしまったんだ」

「でも、ここにいるってことは…」

コナン「あぁ…。まだサッカーに未練があるのかも知れねぇな」

そっか…。

英雄「おーい!10番と11番の子!」

おいでおいでとヒデさんが手で示す。

蘭「ほら、呼んでるよ莉菜ちゃん、コナン君」

「うんっ」

ﾁﾗっと隣のコナンを見ると、うきうきと少し楽しそうにしていた。

「ふふっ…」

ほんとに好きなんだね…サッカー。

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