15 ページ15
まなか迷子事件が起きた場所らしい学校の裏山で準備している私達。
「どうしておじょし様作りやろうって思ったの?」
紡「うちは漁師だから。
海のおかげで生きてるから。
ちゃんとお礼の為に、お船引きしないと」
「へ〜…」
紡「うろこ様ってほんとにいるらしいね」
要「え?うん」
ちさき「ちょっとえっちなおじさんだけど…」
まなか「おじさんとお兄さんの中間ぐらいだよ」
「まぁ…何気にちゃんとしたいい人だよ」
要「莉菜は昔からうろこ様にお世話になってるもんね」
「まぁね笑」
紡「じゃあ温見雪って!潮が雪みたいに降ってくるって…御霊火って海の中で燃えるなら逆にどう消えるんだ…?」
ちさき「紡くんって凄く詳しいんだね。
しおししおのこと…」
紡「あぁ。
良く晴れた空の日には、光の屈折とかで村がうっすら見えるときがある。
波の間に白い屋根が。光を反射して。波の音みたいに、遠く。近く。
歌声が響いてくる。俺は海の村いいと思ってる」
要「クス…莉菜、嬉しそうな顔してる笑」
「だって…。
村の事こんなによく思ってくれる陸の人がいるなんて…」
ちさき「うん。嬉しいねっ」
光「なにがだよっ」
少し嬉しそうに光が言う。
まなかを見ると、嬉しそうに静かに微笑みながら紡を見ていた。
そしてそんなまなかを見て傷ついた顔をしている光。
「っ…」
きゅってまた胸が痛くなる。
先生「あ。
海っ子たちはそろそろ帰らなきゃだなぁ。
後はやっとく」
ちさき「すみませんっ!」
「「「さよーならー!」」」
2人に手を振って学校を出る。
まなか「先生、海っ子たちって呼んでたね!」
ちさき「あ、それ。
ちょっとかわいかった」
「うんっ」
要「あ、あれ、あかりさんじゃない?」
「ほんとだ」
車から出て来たのはあかりさん。
「ひゃっ…/」
あかりさんを見てると、車に乗ってる人にキスをしていた。
まなか「きききき((ちさき「だめ、まなかっ」
今にも声をあげそうなまなかの口を塞ぐちさき。
あかりさんは愛おしそうに車を見送って、海に潜っていった。
「かれし…かな」
でも、それじゃあ…
129人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もも(プロフ) - こんにちは!コナンの方もお気に入りで全部見ちゃいました!凪のあすからも大好きなので良ければ更新して欲しいです!頑張ってください! (2016年5月8日 8時) (レス) id: 00c5c3f7bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凪のあすかららら | 作成日時:2016年4月30日 17時