甲斐くんの彼女。2 (ページ30)

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私達の一つ下の階にいるSATさん達。

準備室から繋がってる梯子で先生は下の階へと降りていった。

その状況を..私達は監視カメラで見ている。

柊「警察の皆さーん、そこまでです。
倒れたという状況が出回っていたので、さぞかし驚かれたことでしょう。
でも、生徒に情報を拡散させたのは..僕の指示です。
爆弾の数が減ってきちゃったので、新しい武器が欲しくて。
だから..ｯ」

先生が苦しそうに体を屈めた

宇佐美「ブッキー痛みが..」

甲斐「行くな」

直ぐに腕を掴まれて、唇を噛む。

甲斐「あいつが考えてることぐらい..お前なら分かるだろ」

..先生はさっき言った通り、私たちを巻き込みたくないんだ。

"被害者"という形で..終わらせたいんだ。

一颯くん1人の..行動だと。

柊「全ての武器をここに置いて、撤退してください!!」

1人が銃口を向けると、先生は1つ爆破させた。

一つ下の廊下の天井。

SATさん達の横の天井を。

柊「ご安心ください!
隊員の皆さんは無事です。
ただ..次は本当に..真上にある爆弾を..爆破させます!
どうしますか?」

瀬尾「どうして..」

逢沢「先生は全部自分のせいにしようとしてるんだ。
僕達を守るために..」

そう。

私達が卒業後、"共犯者"というハンデを負わないために。

"犯罪者"というレッテルを..自分だけに向けるために。

柊「御協力に感謝します。
代わりと言ってはなんですが、SNS"マインドボイス"に、ある情報を流します。
それをご覧になれば、皆さんの考えが..変わるかもしれません。」

SATさん達が出ていった今。

監視カメラに映るのは、辛そうな先生だけ。

柊「一体..僕が何をしようとしてるのか..

Let’s..think..!」

逢沢「これで、今回の1件は全て先生の計画通り、僕達に嫌疑はかからなくなった。」

皆が瀬尾を見つめる。

瀬尾「分かったよ..残ればいいんだろ?」

兵頭「俺も残る」

2人の言葉に、残りの光永、秋庭、辻本が頷いた。

宇佐美「でもさっきのってほんとなのかな..」

さっき見た顧客リスト。

「..hunter..」

hunter(依頼人) : 魁皇高校教師

茅野「澪奈を自殺に追い込んだのは..先生の誰か」