うるうどし。

２５　大晦日 ページ25

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ



「いらっしゃいませ！笑」

『ん？お邪魔します。』



今年の大晦日は、こっちに残ることにした。

1人で年を越すのは寂しいから地元に帰ろうとも考えたんだけど

マネさんが一緒に過ごしてくれるって言うから

12月31日。私の家でおつかれさまパーティーを2人で実施することに。



「私服お洒落ですね」

『え、ありがとうございます。』



せっかくだから、大晦日ぐらい気楽に過ごそうよということで

スーツ禁止令を出しました。

個性的な服もマネさんによく似合ってる。ギャップ萌え。




『適当にお惣菜買ってきたので、盛り付けても？』

「はい、ありがとうございます」

『Aさん、料理できるようになったんですね』

「今日のために頑張って練習したんです！」





料理動画ばっか見まくって実践練習もしました。





「あー、腕時計濡れちゃうな。外そ」

『Aさん最近よくそれ付けてますよね』

「これたぶん高いやつなんで大事に使おうと笑」

『値段わからないんですか？』

「大我にクリスマスプレゼントとしてもらったので」

『あぁ、、そうですか』



年越し準備として私の家のキッチンにマネさんと2人並ぶ。





…………ん？なんだこの状況。新婚さんじゃん。





予想通り、マネさんは料理の手際が素晴らしく良い。



1人でクリスマスディナー作って食べたらしいし。



「よし、できた！」

『ん、こっちも準備完了しました。』



食べ物をリビングに運び、私はTV番組チェックを。

んー、やっぱりお笑い系の方が盛り上がる？

それとも、歌番組の方が共通点とか見出せて

話すきっかけ生まれるかなー。



うん、やっぱりお笑いで。



「私この漫才師さん好きなんですよね」

『俺も好きですよ。よく動画とか見てます』

「そうなんですか？私特にあのコントが好きで！」



ご飯を食べながら、TVを見てひたすらくつろぐ。

だらだらー、だらだら

大晦日ってこういう感じが大好きなんだよな



📞〜



「マネさん電話鳴ってますよ」

『いや、俺じゃないですね。何も通知ない』

「あ、私だ。ちょっとすみません出ますね」



マネさんとは反対側を向いて、申し訳なさを感じながら電話に出る



「もしもし、」

〈A！！〉

「大我？声大きいよ笑どしたの。」



あのねって大我が話そうとしたのがうっすら聞こえたけど、

すぐに音がしなくなった。



マネさんが私から電話をとって、通話終了させていた。

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