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「ちょっとこんな時間に何してるのよ!」
「あはは、シューくんがいたから飛んできたんだ!」
「シューさ……って……」
なんとか起き上がり、顔を上げる。
桃色の髪をした若い男性と、寝間着を着た昼間の女の子だ。
ぽかんとした顔で私を見ると、男は素っ頓狂な声を上げた。
「あれっ!? シューくんじゃない!! 誰ぇ!?」
「……モーツーーーー……」
「えええっ!? 僕が悪いのお!? だってシューくんがこの服着てるってことはシューく」
「それとこれとは違うわよ! 昼間に来た人には手を出さないって注意したじゃない!」
「え、それがこの人なの?」
モツ、と呼ばれたその男は私を指さして女の子に聞く。
人に指をさすな、と怒りながら、女の子は私の方に近づいてきた。
「ごめんなさい、モツが迷惑をかけて……」
「ああいいえ、大丈夫です……この服は確かにシューベルトさんからお借りしたものですから。勘違いなさるのも無理はないでしょうし」
手を借りて立ち上がる。
体のあちこちが痛むが、しかたない。
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