廿玖 ページ31
「お久しぶりですね、三人とも。」
「煉獄さんが近隣に出た鬼を斬りに行ってしまったので、代わりに迎えに来ました。」
「わざわざありがとうございます。」
近隣に鬼。
杏寿郎様が向かったなら安心だが、京治君を一人にして良かったのだろうか。
藤の匂い袋は持っているはずだけれど。
「Aさん、さっきの男は誰ですか！？馴れ馴れしく手なんか握りやがって。」
「京治君は私の彼氏です。」
にこやかに答えると善逸君はショックで倒れてしまった。
「お前、兄貴の事が好きだったんじゃねぇのか？」
伊之助君の率直な質問が突き刺さる。
確かに、私は誰が見てもわかる程に杏寿郎様の事をお慕いしていたし、それは今でも変わらない。
けれど、京治君を好きになった事も事実。
両親を亡くした私を笑顔にしてくれたのは彼だ。
「やめろ伊之助。Aさんは昨日まで記憶がなかったんだから、まだ整理つかないに決まっているだろう。」
「良いんです。皆さんが戦っている間、平和ボケしていた私が悪いのですから。」
整理……ですか。
炭治郎君たちは、部活という名の稽古の帰り。
後輩に護衛してもらわなければ、今の私は鬼に襲われて死ぬ。
大切な人を守る事など、到底できない。
「彼には……明日にでもお別れを告げようと思っています。」
私の言葉に善逸君が息を吹き返した。
「ど、どうしてですか？」
きっと、炭治郎君には私の寂しさと、京治君への好意が匂うのでしょう。
私はまだ京治君が好き。
「好きだから、中途半端な気持ちで彼を傷付けたくないんです。それに、私と居れば鬼に襲われる可能性が高くなってしまいます。」
杏寿郎様も京治君も好き。
そんなことは許されないし、今の私が稽古以外にうつつを抜かすべきではない。
三人は何も言わなくなってしまった。
「そんな顔しないでください。せっかくの再会なのですから、うちでご飯でも食べていってくださいな。」
「マジか！？」
「Aさんの手料理、久しぶりです！」
「ご、ご迷惑じゃないですか？」
「大丈夫ですよ。禰豆子さんもお呼びしましょう。」
一度炭治郎君は家に帰り、私は善逸君達に護衛されて炎屋敷に帰った。
令和コソコソ噂話
無限列車で怪我を負ってしばらく蝶屋敷に居た間、Aちゃんがアオイちゃんとご飯を作っていたらしい
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noel(プロフ) - シャノさん» はい！めっちゃ頑張ります！！ (2020年7月20日 22時) (
レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
シャノ(プロフ) - noelさん» いえいえ！少しでもお手伝いすることができたなら良かったです！私もこの作品大好きなので、ファンの1人として陰ながら応援させていただきます。コレからも頑張ってください、楽しみにしています。 (2020年7月20日 19時) (レス) id: b2bfb3614c (このIDを非表示/違反報告)
noel(プロフ) - シャノさん» 訂正しました。わざわざありがとうございます！！以後気を付けます (2020年7月20日 19時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
シャノ(プロフ) - 50ページ目（肆拾捌 ）の序盤で杏寿郎様のはずのところが杏寿郎と、呼び捨てになってました。私の勘違いでしたらすみません。ただ、少し気になったのでコメントさせていただきました。 (2020年7月20日 13時) (レス) id: b2bfb3614c (このIDを非表示/違反報告)
noel(プロフ) - みっちー愛してるさん» そんな事言っていただけて……！ありがとうございます^_^ (2020年6月22日 7時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noel | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/noel_2/
作成日時：2020年5月26日 16時
