たまには素直に 桜 水樹さんリク 受験で、三成の応援(三成にさせていただきました) ページ38
まさか、受験勉強がこんなに大変だとは思わなかった。
友達の三成と同じ学校へ行きたくて、私は猛勉強している。
もちろん三成は私と頭のつくりが違うから、レベルは高い。
なんとかそこへ滑り込みたくて、彼と同じ道を歩みたくて、日々勉強に励んでいる。
「…終わったぁ！！」
お疲れ様でした、私！
大きく伸びをして、手早く問題集とノートを片付けた。
靴を履き替えて学校を出たその時、昇降口に見慣れた後姿を見つけて、一気に駆け寄った。
「三成！」
「Aか」
「待っててくれたの？」
「だ、断じて違う。たまたまだ」
そう言ってそっぽを向く彼は、耳まで赤い。
そんなわかりやすさと優しさはきっと彼の良いところだろう。
「まぁ、一緒に帰ろうか」
「あぁ」
夕焼けの帰り道を二人で歩いていた時、珍しく三成から私に話をふってきた。
「今日は、問題集はどこまで終わらせた？」
「えっとね、昨日の授業でやったとこまで！」
「そうか…だいぶ進んだな。最近はテストの点数も上がったらしいし、いいんじゃないか」
「う、うん…」
普段聞きなれない彼のほめ言葉に、頬が熱くなった。
「三成は、今の志望校くらい余裕で入っちゃうよね。勉強量も少なめ？」
「……」
ほめたつもりが、彼は俯いて黙ってしまう。
「あ…ごめん、変なこと言ったかな…」
「そうではない」
三成は自分の髪をくしゃっと掴んで、口を開いた。
「確かに、俺の成績なら合格は確実だ。だが、怠けていると必ず落ちるんだ…いいか、A。怠けた奴は成長が止まる。だから、下から頑張って追い上げてきた奴に抜かされる。そして、怠けた奴は最終的に落ちる。わかるな？」
「は、はい…」
確かに、それは言えている。
「ウサギとカメ」だって、頑張って歩き続けたカメは怠けて眠っていたウサギを追い越した。
「だから俺も、焦っている。俺も励まなければならんのだ。追い上げてくる奴…お前のような奴に負けぬように」
そう言って、三成は笑った。
笑顔が、優しくて、まぶしい。
「そっか…うん、私も頑張らなくちゃね」
「そうだな……お前が頑張らねば、俺がそこへ入っても意味がない」
「えっ？」
今、何て……
「あ、いや何でもない。ほら、置いてくぞ！」
「ま、待ってよ！」
とにかく、彼と同じところに入らなきゃ意味がない。
絶対、合格するんだから！
＝＝＝＝
応援じゃなくなりました…ごめんなさい。
受験、頑張ってくださいね！
無理しない程度に カルルさんリク 現パロの隆景にテスト近いので応援→←上の続き
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 120人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒヨコダイル - 皆さん、ここへリクエストを書くと、私は気づくのにとっても時間がかかります。お手数ですが、短編集リクエストは一番新しいところへお願いします (2017年9月17日 22時) (
レス) id: 3e0b1caa50 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - 紅姫さん» 了解です (2017年9月16日 12時) (レス) id: 3e0b1caa50 (このIDを非表示/違反報告)
紅姫 - はい！ 助けに来てくれた場面でお願いします！ (2017年9月12日 19時) (レス) id: b0efbd718f (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - 紅姫さん» そろそろ小説がいっぱいなので５につくりますね (2017年9月10日 17時) (レス) id: 3e0b1caa50 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - 紅姫さん» 承りました。「囚われていたら」っていうのは、武将が助けに来てくれた場面を書けばよろしいですか？ (2017年9月10日 17時) (レス) id: 3e0b1caa50 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒヨコダイル | 作成日時：2016年10月9日 19時
